レゾナック・ホールディングス<4004>、診断薬事業子会社のミナリスメディカルをキヤノンメディカルシステムズに譲渡

レゾナック・ホールディングスの本社(東京・芝大門)

レゾナック・ホールディングスは診断薬事業子会社のミナリスメディカル(東京都中央区。売上高127億円、営業利益14億8000万円、純資産45億7000万円)の全株式を、キヤノン傘下の医療用機器メーカーであるキヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市)に譲渡することを決めた。国内の生化学検査市場が成熟化する中、従来の診断薬販売を主軸とした成長戦略が描き難くなっていた。譲渡価額、譲渡予定日は公表していない。

レゾナックは昭和電工と日立化成を前身とする。旧日立化成が2018年に診断薬事業の基盤強化を目的に買収したのが協和メデックス(現ミナリスメディカル)で、製品構成の拡充やグローバル展開などにつなげた。しかし、近年はグループ傘下で今後大きな成長や他事業との相乗効果が見込みにくい状況にあったという。

ミナリスメディカルは米国に生産子会社、中国・上海に販売子会社を持つ。

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