旬の山の幸 農村型食堂で満喫 鏡野「いっぷく亭」営業再開

いろりを囲んで山の幸を楽しむ客

 冬季休業していた岡山県鏡野町上斎原の農村型食堂「いっぷく亭」が8日、約4カ月半ぶりに営業を再開した。初日から家族連れや友人グループが訪れ、山里にあるかやぶき屋根の食堂で旬の山の幸を満喫した。

 ヨモギ、フキノトウといった季節の山菜を使った天ぷらや煮物、団子汁が付く「いっぷく定食」(1210円)、ヤマメの塩焼き(1匹550円)などを提供。訪れた人たちはいろりを囲んで春の味覚に舌鼓を打っていた。

 毎年来ているという総社市の男性(72)は「料理はシンプルだが、どこか懐かしい味がしておいしい。風情ある食堂で味わえるのもいいですね」と話した。

 食堂は1996年に旧上斎原村が村内の古民家を活用して整備。地元住民でつくる赤和瀬農家組合が指定管理者として運営している。営業は11月末までの午前9時~午後4時(火、水曜は休み)。問い合わせはいっぷく亭(0868―44―2488)。

© 株式会社山陽新聞社