歴代女王に“明暗” 首位の山下美夢有と予選落ちの稲見萌寧

山下美夢有は首位発進(撮影/奥田泰也)

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目(8日)◇花屋敷GC よかわコース (兵庫)◇6435yd(パー72)

昨季の年間女王・山下美夢有が7バーディ、2ボギーの「67」でプレーし、今季初の首位発進を決めた。初日が悪天候で中止となり、36ホールの短縮競技となったが、「自分のリズムでしっかりと振ることができた、淡々とプレーできている」と振り返った。

右ドッグレッグの出だし1番こそ1mを外してボギーをたたいたが、7番パー3では173ydから5UTで30cm、8番も130ydから9Iで30cmにつけて連続バーディとショットがさえた。

最大瞬間風速15.3m/sと多くの選手が風の判断に苦しんだ。「今週は砲台グリーンが多いので、さらに難しくなってくる。しっかりと高さが必要になってくる」。開幕から24位、18位、12位、8位、3位と調子も上向きだけに、昨年11月「ツアー選手権リコーカップ」以来となるツアー7勝目に期待がかかる。

稲見萌寧は2戦連続の予選落ちも、手応えはある(撮影/奥田泰也)

2020-21年シーズンの女王・稲見萌寧は「77」と崩れて90位と、2戦連続で予選落ちを喫した。1番、2番でボギーを並べると、4番からも連続ボギーで前半を「41」で折り返した。それでも後半はパーを並べ「36」で終えた。

「自分の中でうまくできている。最初はちょっと不安でどっちに飛ぶかわからなかったが、うまくは打てている。ただフェードがちゃんと打てるようになった分、アイアンの距離が落ちてしまった。それの計算が最初は合わなかった感じ」

今週からショットの“大改造”に着手。フェアウェイキープ率は71%(10/14)、パーオン率は50%(9/18)だった。

次週「KKT杯バンテリンレディス」のコースは“苦手”と自認する熊本空港CC。「修正しないといけない部分もあるので、それをちょっと試しながらやりたい」と気合を入れた。(兵庫県三木市/玉木充)

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