土俵入りや取組披露 ファンの熱気館内包む 7年ぶり大相撲上越場所

 大相撲春巡業上越場所が8日、上越市戸野目古新田の謙信公武道館(県立武道館)で開かれた。横綱照ノ富士関をはじめ幕内人気力士が集まり、3060人が来場した上越の相撲ファンを沸かせた。

多くの観衆が見詰める前で土俵入りする横綱照ノ富士関

 上越市での大相撲巡業は2016(平成28)年8月にリージョンプラザ上越で開かれて以来7年ぶり。県内では19(令和元)年10月の糸魚川場所以来3年半ぶり。同館では本来、開館記念事業で20年4月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となっていた。
 地元上越市や海洋高出身の力士、十両・幕内の関取の取組ではしこ名での声援が飛び交い、大きな拍手が送られた。横綱土俵入りでは掛け声が響き、けがで休場中の横綱に「本場所で待ってるぞ」の声援も飛んだ。
 朝の稽古から結びの取組まで熱心に見た人が多く、同市福橋の高橋正栄さん(89)は「生で見るのは初めて。テレビで見ている力士を間近で見られて良かった」とうれしそうに話していた。

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