統一地方選前半戦の舌戦最終日となった8日、岡山県議選と岡山市議選の候補者陣営は選挙カーで住宅地や市街地を駆け巡り「あと1票」を求めて総力戦を展開した。9日間の選挙戦は終わり、9日の投開票で有権者の審判を待つばかりとなった。
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前回は無投票で8年ぶりの選挙戦となった県議選岡山市中区(定数4)では、現元5人が最後のお願いに各地を奔走。自民現職は住宅街を遊説し「物価高騰対策など生活を守る」、国民民主現職は商業施設前で「賃上げ実現に向けた環境を整える」とそれぞれ声を張り上げた。
現新5人が激しく競る津山市・苫田郡・勝田郡(同4)では各候補がマイクを握り「中心市街地活性化を進める」「もう一声、もう一押しを」などと懸命のアピールを繰り広げた。
県議選は10選挙区の17人が無投票当選。残る9選挙区の38議席を48人が争い、新型コロナウイルス禍からの経済回復や人口減少対策を巡って主張を戦わせた。
岡山市議選は全4選挙区の総定数46に対し、前回より6人多い57人がしのぎを削ってきた。北区(定数20)の無所属現職は、商業施設や公園の前で演説を繰り返し「コロナ禍からの回復をより良い方向で進め、安心できる暮らしを実現したい」と力を込めた。