4月8日、スコティッシュ・プレミアシップ第31節、セルティック対レンジャーズの試合がセルティック・パークで行われた。
“オールドファーム・ダービー”として知られるこの試合に、セルティックからは古橋享梧と前田大然が先発出場。小林友希と岩田智輝がベンチ入りし、ケガの影響で前節の試合を欠場した旗手玲央は引き続きベンチ外となった。
開始6分、古橋がネットを揺らしセルティックが先制かと思われたが、VARの介入によってオフサイドの判定が下されノーゴールに。20分にはCKからレンジャーズのアルフレド・モレロスが押し込んだが、直前の競り合いの中でファウルがあったとしてこちらも得点は認められない。
セルティックがポゼッションを高めて迎えた26分、左サイドからのグラウンダーのクロスを古橋が後ろ向きの態勢で受け、体を反転させながら右足を振り抜いてセルティックに先制点をもたらす。
ここからセルティックが攻勢を強めていくが、ファウルを巡って両チームの選手が小競り合いを起こしたり、危険なタックルが増えたりと、ダービーマッチ特有の荒々しさが募っていく。
そして前半終了間際、レンジャーズがゴールほぼ正面の位置でFKのチャンスをつかむと、ジェイムズ・タヴァーニアのキックはクロスバーに当たりながら枠内に弾み、1-1の振り出しに戻って前半が終了する。
後半立ち上がりの50分、レンジャーズはモレロスがフリーで右足を振り抜くが、セルティックの守護神ジョー・ハートが好セーブ。ここからレンジャーズが立て続けにシュートを放つものの、枠を捉えることはできない。
セルティックもすぐに反撃に転じて相手ゴールへと迫り、61分にはアーロン・ムーイに代わって岩田がピッチに立つ。するとその直後の62分、右サイドからのクロスがルーズボールになり、これを拾った古橋がGKの股間を抜くシュートを決めてセルティックが勝ち越しに成功する。
さらに73分、相手のバックパスがショートしたところをジョタが拾い、GKをかわして無人のゴールに流し込みリードを広げる。
レンジャーズも粘りを見せ、78分にタヴァーニアがヘディングシュートを決める。1点差になったことで最後まで激しい攻防が繰り広げられ、5分間のアディショナルタイムを経てタイムアップ。セルティックが3-2でダービーマッチを制した。
勝利したセルティックはリーグ戦の連勝を11に伸ばし、勝ち点88で首位をキープ。古橋は得点数を22とした。レンジャーズは勝ち点76で2位につけている。
次節、セルティックはアウェイでキルマーノックFCと、レンジャーズはホームでセント・ミレンと対戦する。