堂安律が健闘を見せるも……バイエルンが1点を守り切り首位堅持|ブンデスリーガ

後半の立ち上がりに決勝点を決めたデ・リフト(左) ©Getty Images

4月8日、ブンデスリーガ第27節フライブルク vs バイエルンの試合がオイローパ・パルク・シュタディオンで行われた。

両者は4月4日に行われたDFBポカール準々決勝でも対戦。フライブルクがバイエルンの11連覇を阻止し、トーマス・トゥヘル新監督に初黒星をつけた。この試合でフル出場しフライブルクの勝利に貢献した堂安律は、今回も左サイドMFで先発出場した。

最初にチャンスを作ったのはアウェイのバイエルン。9分、左からのクロスをセルジュ・ニャブリがフリーでヘディングシュートを放つが、フライブルクの守護神マルク・フレッケンが素早く反応してゴールを許さない。

フライブルクは強固な守備ブロックで相手の侵入を阻みつつ、時おり鋭いカウンターを仕掛けるが、なかなかゴールまで迫ることができない。34分にはマヌエル・グルデが相手との競り合いの中で右太ももを負傷し、36分にフィリップ・リーンハートと交代するアクシデントも発生する。

前半終了間際には両チームがチャンスを創出。42分、バイエルンはレロイ・サネがGKと一対一の場面を迎えるが、ここもフレッケンが体を張ってブロック。すると44分、フライブルクはミヒャエル・グレゴリッツがペナルティーエリア内で粘ってクロスを上げ、堂安が滑り込みながら右足で合わせるが、ボールは右ポストを直撃して惜しくもゴールならず。両チームともスコアレスで前半を折り返す。

フライブルクは後半も自陣に守備ブロックを敷いて相手の突破を阻止しつつ、速攻に活路を見出す戦術を継続する。しかし51分、マタイス・デ・リフトがブロックの外からの強烈なロングシュートをネットに突き刺し、バイエルンが先制する。

52分にはルーカス・ホラーが自陣ペナルティーエリア内でスライディングした際にボールが手に当たり、ハンドでPK献上の可能性もあったが、オンフィールドレビューの結果、主審はノーファウルの判定を下す。

2失点目は免れたものの、フライブルクはその後、マネやサネに何度も決定機を作られ、危ない場面が続く。

ボールを保持しながら効果的な攻撃を見せるバイエルンに対し、フライブルクは終盤、ブロックを崩して前線からのプレスを敢行。実際にボールを奪う場面もあったが、攻撃の精度が低く決定機につなげることができない。結局、バイエルンが1点を守り切り、DFBポカールのリベンジを達成した。

勝利したバイエルンは勝ち点を58とし首位をキープ。敗れたフライブルクは勝ち点47のままとなっている。

次節、フライブルクはアウェイでブレーメンと、バイエルンはホームでホッフェンハイムと対戦する。

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