春の彩り、ずらり4万本 佐伯市宇目でチューリップ祭り【大分県】

色鮮やかなチューリップを楽しむ佐藤さん一家=8日、佐伯市宇目柳瀬地区

 【佐伯】第17回柳瀬チューリップ祭りが8日、佐伯市宇目の柳瀬地区であった。色鮮やかな約4万本のチューリップが咲き、家族連れらが春の一日を楽しんだ。

 過疎化対策として地域に人を呼び込もうと2002年、住民が田植え前の田んぼにチューリップを植えたのが始まり。07年からは実行委員会(現在は矢野秀一委員長・9人)を組織して、4月の第2日曜(今回は統一地方選のため日程変更)に祭りを開いている。

 前日(7日)までの風雨で「花びらがやや落ちた」というが、赤、黄、紫などの花が一面に広がった。特設ステージでは鶴岡八幡太鼓の演奏、重岡岩戸神楽保存会の演舞、宇目ひょっとこ会のひょっとこ踊りや、餅まきなどがあり、大いににぎわった。

 同市中の島から訪れた看護師の佐藤忠将さん(29)、理乃さん(29)、暖乃(のの)ちゃん(3)、真心(まさむね)ちゃん(2)一家は、ゆっくりと散策しながら春の景色と祭りを満喫。「きれいですね。うちは自然大好き一家。楽しみました」と忠将さん。実行委によると、「チューリップは15日ごろまで楽しめそう」という。

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