プロ仕様コートでエキシビション 知的障害の選手が躍動

【エキシビションマッチ、長崎―鹿児島】第3クオーター6分、長崎の林田海がドライブを仕掛ける=諫早市中央体育館

 バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)第30節第2日、長崎ヴェルカ対福岡のエキシビションとして行われた知的障害者バスケットボール男子の長崎-鹿児島。大きな舞台で試合をする機会が少ない選手たちが、プロ仕様のコートで躍動した。長崎の主将の林田海は「いつもよりみんなモチベーションが上がっていた。最初は緊張したけど、すぐ解けて楽しめた」と笑顔で振り返った。
 1~4クオーター各8分制で健常者と同じルールでプレー。選手は一人一人、場内アナウンスで紹介され、思い思いの表情でコートに入った。試合ではプロ同様に攻守の切り替えに合わせて軽快な音楽が流れ、チアリーダーチーム「ヴェルチア」も登場。家族らが声援を送る中、長崎は林田海や森田楓らを中心に45-41で接戦を制した。
 原田監督は「選手たちのワクワク感、やる気が全然違った。障害者バスケの中でも、車いすなどに比べて知的は今でも知られていない。こういった機会をもらえてありがたいし、今後も社会とつながれる場をつくっていきたい」と話した。

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