一夜でふさがったオーガスタの大穴 “現場”目撃の比嘉一貴「何もなかったかのように…」

倒木が跡形もなく…オーガスタナショナルGCの17番ホール(Ross Kinnaird/Getty Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(8日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

前日に強風の影響で倒れた17番ティイングエリア横の松の大木3本は、一夜明けてきれいに撤去されていた。

木が生えていたと思われる場所には緑色に着色された砂利が敷かれ、きれいに整備。立ち入れないようにロープで囲っていなければ違いを見過ごしてしまうほどだ。

比嘉一貴はその2日目、隣接する15番をプレー中に倒れる瞬間を目撃した。パトロンから上がった大声は次第に悲鳴へと変わり、「大きな木が目の前から消えたんです」。自分の組について歩く家族も巻き込まれる可能性があったと思うと、さらに恐怖を覚えた。「ドキドキして、すぐにはプレーに戻れなかったですね。けが人がいなかったと聞いたので、本当に良かった」と胸をなでおろした。

2日目に根こそぎ倒れた大木。幸いにもケガ人は出なかった(Patrick Smith/Getty Images)

15番グリーンからの再開となったこの日、17番をプレーするときに再び驚いた。「新しい木が生えてくるんじゃないかと思うくらい、何ごともなかったかのようにきれいに整備されていた。さすがだな、と」。思わぬところでオーガスタナショナルGCの“本気”を垣間見た様子だった。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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