アーチェリー中西 日本代表に内定 岡山出身、初の五輪に前進

トーナメントラウンド決勝で勝利を決めガッツポーズする中西絢哉=夢の島公園

 世界選手権などの切符を懸けたアーチェリー日本代表の最終選考会最終日は9日、東京の夢の島公園であり、岡山市出身の23歳、中西絢哉(シーアール物流)が男子総合2位に入り、代表に内定した。自身初の五輪出場に前進した。

 前日までの総合ポイントで5位につけていた中西は、この日のトーナメントラウンドで優勝し、代表が決まる3位以内に浮上。準決勝で五輪5大会連続出場中の古川高晴(近大職)、決勝は大学1年の斉藤史弥(日体大)を破った。

 男子は中西と古川、斉藤が今季の代表に内定。いずれもパリ五輪の出場枠が懸かる世界選手権(7、8月・ドイツ)、杭州アジア大会(9、10月・中国)、アジア選手権(11月・タイ)などに派遣される。全日本連盟は出場枠を獲得した選手を五輪代表に内定する方針。世界選手権は団体のメダル獲得などで枠を得られる。

 なかにし・じゅんや 1999年、岡山市生まれ。牧石小5年でアーチェリーを始め、岡北中2年時に全日本小中学生選手権優勝。理大付高2年の2016年にU―17(17歳以下)日本代表として、アジアカップ(台湾)のリカーブ男子団体金メダルに輝いた。21年に全日本選手権初優勝。近大を卒業した昨春、シーアール物流に入社し岡山に拠点を置く。168センチ、63キロ。

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