「スキがない」 岩井千怜は女王・山下美夢有に脱帽

最終18番のパーパットを外して万事休す(撮影/奥田泰也)

◇国内女子◇富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日(9日)◇花屋敷GC よかわコース(兵庫)◇6435yd(パー72)

岩井千怜は1打差2位からスタートし、4つ伸ばしてターン。首位で出た山下美夢有を逆転して2打のリードをつけたが、後半は「36」と伸ばせずに昨年8月「CATレディース」以来となるツアー3勝目を逃した。

「次があるし、この悔しさを次の試合に生かしたい。つなげようという思い」と淡々と振り返った。

山下とともに通算8アンダー首位で迎えた最終18番。池越えの2打目を165ydから6Iで狙ったが、右バンカーにつかまり目玉状態に。4mのパーパットも外してボギーを喫し、1打差2位に終わった。

今季初優勝を挙げた山下について「強かった。強いというかスキがない。分かっていたが、頑張ってついていかないといけないと思っていた。組み立てがすごい」と脱帽した。

阿部未悠は自己最高の2位(撮影/奥田泰也)

阿部未悠は5バーディ、ノーボギーの「67」でプレーし、岩井と同じく通算8アンダー2位。一時は山下、岩井と首位をとらえたが、ツアー初優勝を逃した。

「短期決戦(初日が中止で36ホール競技)というので、自分の中でも良い集中ができた。手応えがあったところもあったし、課題も分かった」

パーオン率83%(15/18)とショットも好調。7月には地元・北海道でホステス大会「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」(真駒内CC 空沼コース)を控えるだけに調子を上げていきたい。(兵庫県三木市/玉木充)

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