女性客に異変、100万円を引き出そうと郵便局に到着 窓口担当が3人集まり詐欺阻止 数日前から狙われていた

感謝状を受け取った鴻巣大間郵便局の草野亜希子さん(左)と鴻巣署の中山和典署長(県警提供)

 埼玉県警鴻巣署は4日、特殊詐欺を未然に防いだとして、鴻巣大間郵便局職員らに感謝状を贈った。

 感謝状を受け取ったのは窓口担当の涌井純子さん(58)、同じく草野亜希子さん(37)、課長代理の田部井啓さん(42)の3人。

 同署によると、3月3日、同局に来局した80代女性が「転勤する息子からお金が足りなくなったと電話があった」などと話し、100万円を引き出そうとした。対応した涌井さんは草野さんと田部井さんと共に詳細な状況を聞くと、数日前に予兆電話があったことが判明したことから特殊詐欺を疑い、ホットラインで同署へ通報。被害を未然に防ぐことができた。

 代表で感謝状を受け取った草野さんは「女性が被害に遭わずに済み、安心している。今後も被害を防げるように取り組みたい」と話し、同署の中山和典署長は「被害防止は警察だけでは難しいため、非常に心強い。一致協力して被害防止に努めたい」と力を込めた。

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