<新型コロナ>感染6日連続で前週上回る…埼玉379人 重要性痛感、県立大で人材育成へ一歩「気付かされた」

代表あいさつで決意を述べる新入生=4日午前、越谷市三野宮の埼玉県立大学

 埼玉県は9日、新たに0~90歳以上の379人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の日曜日より99人増加した。前週同曜日を上回るのは6日連続。死亡の報告はなかった。感染者の内訳は県管轄が263人、さいたま市60人、川口市25人、川越市10人、越谷市21人。

 これまでに感染された感染者は180万894人。死者は3979人。8日夜時点の重症者は1人、入院は114人、宿泊療養は60人。

 クラスター(感染者集団)関連は高齢者施設の1件で、新たに1人が感染した。

■「コロナで気付かされた」医療、福祉の夢へ一歩 県立大学で入学式

 保健医療や福祉を専門に学ぶ越谷市の埼玉県立大学で4日、入学式が行われ、新入生462人が夢への一歩を踏み出した。

 新型コロナウイルスの影響でこれまでは学科や専攻ごと9会場に分けて開催していたが、本年度は4年ぶりに全新入生が一堂に集まった。保護者も新入生1人につき1人参列した。

 星文彦学長は「新型コロナは多くの災いをもたらしたが、一方で命の尊さや保健医療で働く専門職の偉大さに気付かされた」と振り返り、「常に目標を掲げて県立大学で学ぶことのプライドを持ち、志を全うしてほしい」とエールを送った。

 来賓の大野元裕知事は「この恵まれた環境の中で学び、地域の医療や保健、福祉を支える一員としての力を高めてもらえるよう期待している」と祝辞を述べた。

 式典の最後には、学部と大学院の新入生3人が代表あいさつ。作業療法学科の谷口ももさん(18)は「新入生全員で入学式が迎えられたことをうれしく思う」と感謝し、「専門知識と技術の習得に努め、地域社会や国際社会に貢献できる人材となれるよう精進したい」と決意を力強く述べた。

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