正木さん 現新3人の激戦勝ち抜く 県議選備前市・和気郡区初の女性

万歳して初当選を喜ぶ正木さん(中央)

 岡山県議選は9日投開票され、備前市・和気郡選挙区(定数2)は無所属新人で元衆院議員秘書の正木美恵さん(60)が現新3人による激戦を勝ち抜き、初の議席を得た。

 同市西片上の事務所に当確の連絡が入ったのは午後9時半過ぎ。吉報を待ちわびた支持者約20人が喜びに沸き返る中、正木さんは何度も万歳し「苦しかったが何とか戦い抜けた。皆さんの代弁者として頑張る」と声を弾ませた。

 昨年12月に立候補を表明し、唯一の女性候補として自民のベテラン現職2人に挑んだ。子育て支援といった女性が働きやすいまちづくりを訴えて女性票の掘り起こしに力を入れたほか、歴史や文化を生かした東備地域の活性化を掲げた。秘書を務めた衆院議員(中国比例)や元備前市議会議長の父らの人脈を生かし、選挙区内の幅広いエリアで票を積み増した。

 同選挙区で女性が議席を得るのは現行の区割りとなって初めて。「女性と男性が、平等に仕事と子育てを両立できる環境整備を進めたい」と意欲を見せた。

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