渡辺さん 玉野初の女性県議に 地盤引き継ぎ三つどもえ戦制す

花束を受け取りながらガッツポーズする渡辺さん(右)

 岡山県議選は9日投開票され、現新3人が激しく争った玉野市選挙区(定数2)は、無所属新人で元衆院議員秘書の渡辺直子さん(46)が議席を射止め、同選挙区初の女性県議誕生となった。

 午後9時15分ごろ、同市玉の選挙事務所に当確の知らせが入ると、約100人の支持者から拍手と歓声が沸き起こった。渡辺さんは花束を受け取りながらガッツポーズ。「皆さんのおかげで得られた議席。玉野市の発展のため県政の場でしっかりと働いていく」と力強く決意を述べた。

 7期務めた現職の後継として昨年12月に立候補を表明。知名度不足が懸念されたが推薦する連合岡山、地盤を引き継ぐ現職の後援会組織がフル回転し、元市議、県議会議長との三つどもえの戦いから抜け出した。

 「街ににぎわいを取り戻す」と市全域に選挙カーを走らせ、港湾や海岸線を活用した海洋都市再整備や子育て支援の充実、文化・アートを生かしたまちづくりといった施策をアピール。幅広い層に浸透を図り、支持を集めた。

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