天野さんトップ当選で初陣飾る 県議選笠岡市区、父の地盤守る

支持者とグータッチをして喜びを分かち合う天野さん(中央)

 岡山県議選は9日投開票され、3新人が名乗りを上げた笠岡市選挙区(定数2)は、自民新人の天野英雄さん(43)がトップ当選で初陣を飾り、今期で引退する党県連幹事長の父・学さん(77)の地盤を守った。

 同市十一番町の事務所に当確の一報が入った午後9時半過ぎ、天野さんは集まった約250人に拍手で迎えられた。支持者とグータッチを交わし「人生を懸けた厳しい戦いに、皆さまのおかげで勝つことができた」と喜びをかみしめた。

 約20年勤めた百貨店を昨年8月に退職して臨んだ。共働きでの育児経験から子育て支援充実などを訴えた。政治経験はないが、祖父の代から続く強固な後援会組織がフル回転。他候補から世襲批判も受けたが、多くの市議らの支援も得て戦いを優位に進めた。

 祖父、父は自民県議団内派閥のトップを長く務め、「いずれは県内政界を引っ張る存在に」と周囲の期待は高い。「県民一人一人の声に真摯(しんし)に耳を傾け、着実に仕事に取り組んでいきたい」と表情を引き締めた。

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