[新潟市議選2023]現職全39人が当選 新人は9人が議席、30~40代が5人

万歳する伊藤健太郎さん(左から2人目)=4月10日午前0時すぎ、新潟市中央区長潟

 新潟市議会議員選挙は4月9日、全8区で投票され、即日開票された。新潟県議選と同一日程で行政区ごとの実施は5回目。今回から定数は1減で、50議席を争った。党派別当選者は自民15人、立憲民主4人、日本維新の会2人、公明4人、共産6人、社民1人、諸派1人、無所属17人。7人超過の中央区、定数が減った東区など、全区で現職全39人が当選した。新人は9人が議席を獲得し、うち30〜40代が5人だった。中原八一市長を支えてきた最大会派は今後の会派構成に注目が集まる。(敬称略)

 【北区】いずれも現職の小柳聡(無)、皆川英二(自)、平松洋一(自)は議席を守った。2度目の挑戦の新人米野泰加(無)は得票を伸ばし、3位当選。新人野村紀子(共)が最後の1枠に入った。無投票阻止へ出馬した新人吉村祐一郎(維)は出遅れが響いた。

 【東区】定数が1減り、8議席を10人で争った。地元を固めた現職小泉仲之(無)が4期連続トップ当選。市議9期、県議1期の知名度を生かして元職渋谷明治(共)が2番手に入った。豊島真(自)、佐藤誠(公)らが順当に期数を重ねた。全議席を現職と元職が占めた。

 【中央区】7人超過の激戦は、現職伊藤健太郎(自)が県議選立候補者と連動して支持を広げ、初の1位当選。唯一の立憲民主公認の現職高橋聡子が続いた。新人では昨秋の市長選で落選の鈴木映(共)が、前回選で失った共産の議席を取り戻した。参政や諸派を除く各党公認候補は組織力を生かして議席を確保した。

 【江南区】前回の無投票から一転し、6人が4議席を争った。古泉幸一(自)が最多得票するなど、串田修平(無)、宇野耕哉(立)の現職3人が議席を守った。新人西脇厚(無)は地元の曽野木地区などで浸透した。ともに新人の中村岳夫(共)と長川立(維)は及ばなかった。

 【秋葉区】定数5を現職3人、新人4人が争った。現職東村里恵子(無)が初めてトップ当選し、前回142票差で敗れた新人小林裕史(無)が2位で議席を奪取。新人内宮貞志(自)は組織力を生かした。倉茂政樹(共)、林龍太郎(無)も議席を守った。

 【南区】立候補者は定数3を2人上回ったが、現職の高橋哲也(自)と小野清一郎(自)がともに4千票以上を集めて手堅く当選。現職内山幸紀(無)が最後の1枠に8票差で滑り込んだ。参政、共産の2新人は及ばなかった。

 【西区】定数10に15人がひしめいた。9期目の現職佐藤幸雄(自)が県議選候補者との連携や組織力を生かして最多得票。石附幸子(無)ら、ほかの現職7人も手堅かった。新人は武田勝利(共)が国政などを含め8度目の選挙挑戦で初勝利。県議選候補の母と活動した野口光晃(維)が10番手に滑り込んだが、金井典子(維)は涙をのみ、同じ党で明暗を分けた。

 【西蒲区】定数4に対し、1人超過。トップ当選の現職小林弘樹(無)が地盤の岩室地域のほか、各地域に浸透した。現職土田真清(無)が再選し、現職竹内功(無)も議席を守った。潟東地域から出馬した新人小林保夫(無)は地元などを固めた。

 全8選挙区の当選者50人一覧

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