茨城-高雄 初の運航 チャーター便 交流促進に期待

茨城-高雄の連続チャーター便運航の記念セレモニーで祝う大井川和彦知事(前列左から3人目)ら関係者=小美玉市与沢の茨城空港

茨城空港(小美玉市)と台湾南部の高雄を初めて結ぶ連続チャーター便の運航が9日始まった。格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾の茨城便は3月26日に再開した台北定期便に続き、2路線目。県や空港関係者らは横断幕を掲げ、県産品を贈るなどして訪日客を歓迎、交流促進に期待を寄せた。

空港ロビーで開かれた記念セレモニーで、大井川和彦知事は「台湾と茨城県との交流がますます増えることを祈念している」と運航開始を祝った。同社の張明瑋総経理は「茨城には魅力がいっぱいある。より多くの利用につながると自信を持っている。茨城路線を成長させ、交流を深めるよう努めていく」とあいさつ。台北駐日経済文化代表処の李世丙副代表は「連続チャーター便から定期便にして、交流を盛んにしてほしい」と述べ、定期便化に期待した。

第1便には座席数180に約150人が搭乗。全員が団体ツアー客で、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)など県内外の観光スポットを巡る。3度目の来日という高雄市の女性(23)は「茨城空港は初めてだが、きれいで人も温かい」と好印象を語った。

茨城空港と高雄を結ぶ便は初めて。インバウンド(訪日客)の往復を対象に当面、火、木、日曜の週3回、茨城-高雄国際空港を運航する。

高雄市の人口は約270万人。同社によると、茨城便の人気は高く、現地の旅行会社によるツアー商品の販売は順調としている。

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