ゴールドマンかJPモルガンか 第1四半期のM&A首位、集計により相違
[ニューヨーク 4日 ロイター] - リフィニティブ・ディールズ・インテリジェンスとディールロジックがそれぞれ集計した第1・四半期の世界の企業合併・買収(M&A)リーグテーブルで、前者では米ゴールドマン・サックスが、後者では米JPモルガン・チェースが首位を獲得するという異例の現象が起きた。リフィニティブとディールロジックの集計数値は毎四半期わずかに異なるが、首位が食い違うのは珍しい。
リフィニティブの集計では、JPモルガンがファイナンシャルアドバイザーを務めたM&Aが1198億ドルと、ゴールドマンの1154億ドルを抜いた。リフィニティブによると、ゴールドマンが首位を逃すのは2019年第1・四半期以来で初めて。
ディールロジックの集計では、ゴールドマンが1205億ドルと、JPモルガンの1201億ドルを抑えて首位に立った。
投資銀行にとって、リーグテーブルでの首位獲得は顧客や人材獲得の際に宣伝材料となる重要な「勲章」。複数の消息筋によると、今回ゴールドマンはリフィニティブに、JPモルガンはディールロジックに、それぞれ説明を求めたという。
ディールロジックの親会社IONアナリティクスの広報担当者は、市場からのフィードバックに基づいて集計していると述べ、食い違いの理由にはコメントしなかった。
リフィニティブ・ディールズ・インテリジェンスのディレクター、マット・トゥール氏は、市場からフィードバックを受けており、必要があれば進んで調整しているとした。
ゴールドマンとJPモルガンの広報担当者はコメントを控えた。
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