聖母の騎士 あの日の1コマ Vol.23 昔 よう覚えまシタ・・・

By 聖母の騎士社

1930年にゼノ修道士が来日してから一年足らずの間にポーランドから次々と神学生や修道士が来日しました。

当初、来客があれば応対するゼノ修道士の日本語は兄弟たちの尊敬のまとでしたが、この兄弟たちがだんだんと日本語がわかるようになると、不思議なことにゼノ修道士の日本語がさっぱり通用しなくなりました。

「わたし、むかし、カタカナ、ひらがな、みなよめました。アカサカナ、アイユエヨ、ようわかりました。あとから みな わすれました」とゼノ修道士は言うのですが、そもそも「むかし、ようわかっていた」ことをあやしむ人もいるそうです。

聖母の騎士 2023年5月号より掲載

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