<さいたま市議選>立民・阪本氏が5選 国民系、立民系の労組から推薦 枝野衆院議員、大野知事ら後押し

支援者とともに当選を喜ぶ阪本克己氏=さいたま市桜区の選挙事務所

 さいたま市議選は9日、投開票が行われ、新しい顔触れが決まった。前回2019年より11人多い90人(現職50、元職1、新人39)が立候補し、全10区で選挙戦となった。桜区は定数1減となり、現新7人が4議席を争う最激戦区。定数5の岩槻区は、元岩槻市長で83歳の社民新人らが当選。当選を決めた選挙事務所では、候補者が多くの支援者らと一緒に歓喜した。

 桜区は今回から、公選法に基づき人口比例により、定数が5から1減の4となった。現職4人、新人3人の計7人が4議席を争う最激戦区。前市議会議長で立民現職の阪本克己氏(63)が、荒川河川敷の公園群を生かした桜区の活性化などを訴え、5選を果たした。

 有力候補がいずれも「厳しい選挙」と公言し、阪本氏は「5人の議員が4人となり、声が届きにくくなる。今まで以上に市長や議会に声を届けていく」と主張。JR西浦和駅周辺のまちづくりの推進、水害対策なども公約に掲げ、選挙戦に臨んでいた。

 前回2019年は国民から立候補していたが、今回は立民から出馬。国民系に加えて立民系の労働組合から推薦を受け、支持を広げた。立民初代代表の枝野幸男衆院議員(埼玉5区)が支援。選挙期間中には大野元裕知事が応援に入り、「市議会を引っ張ってきた実績、人柄を評価してほしい」と強く後押しした。

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