参勤交代うぉーく 加賀市一行が返礼参勤 4年ぶり 観桜会会場で交流会

 石川県加賀市の高校生が2019年夏、江戸時代の参勤交代に挑戦した「加州大聖寺藩参勤交代うぉーく2019」の際に上越市高田で行われた歓迎会への感謝を伝えようと、8日、加賀市から市民ら約120人が「返礼参勤」のため来越した。返礼は新型コロナの影響で4年ぶりに実現。観桜会場の高田城址公園西二の丸広場で交流会が開かれ、上越市民と親睦を深めた。約500人が見守った。
 「参勤交代うぉーく」は北陸新幹線ルートに重なる、東京から加賀市までの540キロを踏破。当時、中間点の高田では300人の市民が歓迎した。
 交流会は、加賀市の高校の合同マーチングバンドが同市民を先導して入場。開会式の後、高田北城高吹奏楽部がマーチングを、上越高ダンス部がパフォーマンスを披露した。

加賀市の高校生による合同マーチングバンドが同市民を先導して入場

 続いて「参勤交代うぉーく」の支援を続けている、大東文化大全学応援団が演舞を披露。平成27年度の応援団長で、現在は準監督の丸山幹央さん(30、上越市出身、高田北城高卒)が指揮を執って4曲を熱演。羽織はかま姿の丸山さんはりりしく舞い、両市にエールを送った。

演舞の指揮を執る丸山さん(中央)

 都内で会社員として働く丸山さんは、桜の季節に帰省するのは10年ぶりくらいといい、「大好きな上越で演舞が披露できてうれしい」と笑顔で話した。
 上越市側の主催団体「加越交流市民会議」の橋本洋一幹事長(69)は「4年ぶりに一つの区切りが付いた。新幹線延伸を見据え、きょうを機に、両市に新たなつながりが生まれることを期待している」と願った。
 同日は加賀市の高校生の開発商品の販売会も行われた。

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