ランボルギーニ、初のHPEVハイブリッド・スーパースポーツカー「Revuelto」発表

創立60周年を前に、ランボルギーニはRevuelto(レヴエルト)により、性能、車載テクノロジー、そしてドライビング・プレジャーにおける新たな基準を打ち立てるとしている。

Revueltoは、新開発の12気筒エンジンと、3台の高密度電気モーター、革新的な横置きデュアルクラッチ eギアボックスを組み合わせたパワートレインにより、合計出力1,015psを実現した。

エクステリア

Revueltoのエクステリア・デザインは、象徴的なシングル・センターラインを踏襲したシルエットでありながら、シャープに削られたラインと滑らかな内側への曲線が新世代ランボルギーニスーパーカーに位置づけるハイテク形状を作り出している。アイコンエンジンであるV12エンジンはリアにフルディスプレイされる。

インテリア

Revueltoのインテリアは、「Feel Like a Pilot」のコンセプトを表現。シンプルなボリューム、シンメトリー、そしてドライバー重視のアプローチにより、コックピットは、ドライバーがすべてを制御できるステーションとなっている。ドライバーとマシンがシームレスにつながる近未来的な空間を作り出すとしている。そして、六角形の専用エレメントが、歴代モデルを思い起こさせつつも新機能を際立たせている。

CENTRO STILE

Revueltoは、ランボルギーニのクラシックなプロポーションと、新しい未来を約束する力強く彫りの深いラインを兼ね備えている。自信、パワー、強さ、そして画期的なエアロダイナミクスを体現するシルエットとなっている。

REVUELTOに接続する

Revueltoに搭載されている一連のコネクテッド・テクノロジーは、UrusやHuracánで、すでに提供されているサービスをもとに、これら2つのワールドの長所を取り入れ、いまだかつて経験したことのないレベルのドライビング・エンゲージメントを実現するとしている。ただし利用できるサービスは国によって異なる。

スペック

特性

モノコック

Revueltoでは、カーボンファイバー・モノコックのコンセプトをフロントエンドまで拡張し、航空工学にインスピレーションを得た「monofuselage」を作り上げている。その結果、従来の製造工程よりもはるかにサステナブルな技術であるForged Composite(フォージド・コンポジット)を採用したセントラル・モノコックの画期的なシャーシが誕生した。この新しいソリューションにより、軽量化(Aventadorのフロントフレームに比べて9kg減)、引張剛性(40,000 NM/°以上)、事故の際に車両と乗員を保護する強度が最大にまで高められている。

エンジン

Revueltoは、ランボルギーニの技術的な枠組みを完全に塗り替えるものだという。まず、アイコニックなV12エンジンは、ランボルギーニ初のハイブリッド車に進化の新たなチャンスを見出したのだという。180°回転され、3台の電気モーター(2台はフロントeアクスルに、1台はエンジンの後ろ側に搭載)と調和するように最適化。V12自然吸気エンジンと強力な電気モーターのコンビネーションから生まれる独特の轟音、すべてを包み込むハイブリッド・テクノロジーのサウンドを体感できる。

V12エンジンは、新しい高効率燃焼システム、高回転時の背圧を低減する新排気システム、トルクとパワーをアップさせた新吸気システム、新しいオイル・ウォーターシステム、高速走行用の新HLAラディウスタペットを備えた改良バルブトレインを施されている。そして-33.5kgという軽量化を実現した。新型V12エンジンは、電気モーターとの組み合わせで825psという驚異的な出力を発揮し、最高速度は350km/h以上に達する。

同車両はまだ販売されていないため、欧州指令1999/94 ECの対象ではない。燃費と排出量は認証段階。

トランスミッション

エンジンの後ろ側に8速デュアルクラッチトランスミッションが横向きに搭載されている。この配置には、重量バランスに優れ、車内空間が広くなるなど、いくつもの利点があるという。また、リアに電気モーターを搭載することで、トランスミッションによるエンジンの始動やバッテリーの充電、電気駆動のサポート、回生ブレーキの作動までもが可能になり、Revueltoのハイブリッドポテンシャルを最大限に引き出すことができるという。さらに、クラッチトルクの能力を高めることで、性能の向上をが図られている。

トランスミッションのデュアルクラッチシステムは、市街地走行から最大加速を伴うスリリングな走行まで、ドライビングモードの最適化するためのさまざまなシフトプロファイルを可能にするという。

ドライビングモード

ドライビングモードとハイブリッドモードを組み合わせることで、V12エンジンと電気モーターがアクティブに交差し、13種類のドライビング・エクスペリエンスを提供する。エクスペリエンスは、環境に応じて次の4つのカテゴリーに分かれる。

  • Città(チッタ:フル電動、要求に応じてAWDも可)
  • Strada(ストラーダ:快適さと滑らかさ)
  • Sport(スポーツ:レスポンス、走りの楽しさ)
  • Corsa(コルサ:スリルとハイエンドなパフォーマンス)

エアロダイナミクス

ダウンフォースとドラッグを改善する効率性、適正レベルのマスフローを確保するコンポーネントの相乗効果、エアロダイナミクスによるブレーキ冷却機能の統合、そしてクリエイティブなアプローチで始めからエアロダイナミクス要素を考慮したデザイン・インスピレーションという4つの柱を新たに定義し、エアロダイナミクスの枠組みを転換している。この新ストラテジーにより、空力性能が向上した。

LDVI 2.0

Lamborghini Integrated Vehicle Dynamics(LIVD:ランボルギーニ・インテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス)も再設計されている。この高度で高効率な2.0バージョンは、加速時とブレーキング時に特有のホイールの挙動に適応。よりダイナミックなトラクション・セントラル・ロジック用に個別のホイールのトルクと縦・横方向の配分を管理するという。さらに、改良版LIVDは、地形のグリップを予測し、加速と制動力の配分を調整して、最高のパフォーマンスとコントロールを実現するとしている。

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