フレスコボール 軽快ラリーで魅了 渋川海岸で中国地方初の公式戦

息の合ったラリーを続ける池田さん(手前)と井上さんのペア

 ブラジル発祥のビーチスポーツ「フレスコボール」の中国地方初となる公式戦「フレスコボールシブカワカップ2023」が8、9の両日、玉野市渋川の渋川海岸で行われた。羽根突きのように味方同士でラリーを楽しむ競技で、選手たちは見事なラケットさばきを披露し、観客らを魅了した。

 選手2人が7メートル離れ、ラケットで直径5.6センチのゴム製ボールを落とさないように打ち合う。大会では5分間のラリー回数や返球の技術などで算出されるポイントを競った。昨年10月に県内初のクラブ「TEAM晴れの国FRESCOBOL(フレスコボール)岡山」が発足したことなどから大会開催が決定。全国から8歳~50代の90人が参加した。

 選手たちの軽快なラリーに観客も「ナイス」「長く続いてるよ」と声援を送り、難しい体勢でボールを返したり飛びついたりすると拍手が起こった。競技が終わると選手と観客らがハイタッチで健闘をたたえ合った。

 公式戦初挑戦の男性A(19)と男性B(19)=いずれも同クラブ所属=は「緊張したけど観客も一緒に盛り上がってくれて楽しかった」と充実の表情。実の兄弟でクラブの共同代表を務める井上和明さん(51)と池田英明さん(46)は「競技を通じて全国から集まってくれて喜びを感じる。今後も普及活動と所属選手の育成に尽力したい」と話した。

 会場にはブラジル料理やコーヒーなどの出店が並び、公式アンバサダーの岡山県住みます芸人・ハロー植田さんが実況で競技を盛り上げた。

ハイタッチして健闘をたたえ合う大会参加者ら

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