【シオさん】
「新製品レポート」は、今回から新しいメンバーを迎えます。話題のギアを忖度なしで解説する動画コンテンツ『ミタナラバコウタロウ』でおなじみのミタアニキことミタさんと、コウタロウことヨシダくんが加わります。ふたりともよろしくお願いします!
【ミタさん】
僕はギアの性能を説明する解説者として、ヨシダくんはヘッドスピード50m/s台の試打者として、新製品の性能を探りたいと思います。みなさん、よろしくお願いします。
【ヨシダくん】
よろしくお願いします! 早速だけど、今回のモデルはなんでしょう?
クラブの特徴は?
【ミタさん】
おそらく日本で最速の紹介になると思うけど、今日持ってきたのはプロギアの新「LS(エルエス) ドライバー」です。
【ヨシダくん】
「LS」!? プロギアと言えば「RS」じゃないんですか?
【ミタさん】
プロギアは「RS」もあって、「LS」もあります。
【シオさん】
最近よく“LS”って聞くけど、ようはロースピンってことだから、難しい系のドライバーですかね?
【ミタさん】
それが違うんです。他メーカーの“LS”はロースピンを意味する場合が多いですが、プロギアの「LS」はローンチアンドスピン。高打ち出しで低スピンのボールが打てるという意味です。
【ヨシダくん】
え、どういうこと? 低スピンだと打球上がりにくいイメージがあります。
【ミタさん】
そうなんだけど、ちょっとソールを見てください。
【ヨシダくん】
なんか、後ろが出っ張っていますね。
【シオさん】
たしか、2021年に発売された前作の「LS」はヘコんでいましたよね?
【ミタさん】
そう、そこがポイントです。前回ヘコんでいたソールの後方部分を、今回は出っ張らせることで深重心になっています。だから、低スピン設計でも打ち出しが高い。
【ヨシダくん】
なるほど。しかも、このヘッドは軽いですね。
【ミタさん】
現行の「RS」と比較すると、ヘッド重量は20グラムくらい軽いので、かなりスピードが出ると思います。同社が、ヘッドスピード40m/sでも女子プロみたいな球が打てるという謳い文句を出していますから。
【シオさん】
ヘッドスピード40m/sくらいなら、私にピッタリですね。
【ヨシダくん】
本当に女子プロになれるんですか?
【ミタさん】
そこは忖度なしで打ってみましょう。
試打した印象は?
【シオさん】
まず、とても構えやすいですね。やっぱり、私は日本メーカーのドライバーの顔が好きです。
【ミタさん】
そこも工夫されていて、スコアラインの見え方でフェースセンターを合わせやすくなっています。
【シオさん】
打感もイイです。ロフト角10.5度だと、普段は打ち出し14度くらいなのですが、今回は打ち出し19度のスピン量が約2400回転と高打ち出し低スピンで、飛距離も出ていて驚きました。
【ミタさん】
元々、シオさんは低スピンですからね。普段のスピン量はどのくらいですか?
【シオさん】
1800回転くらいです。それでは、ヘッドスピード50m/sのヨシダくんに打ってもらいましょうか。
【ヨシダくん】
さすがにHS50m/sは製品のターゲットから外れすぎているので、HS45m/sくらいに抑えて打ちましたが、スピン量は少なめですね。
【ミタさん】
軽量ヘッドで、これだけスピン量が抑えられているのはすごいと思います。でもヨシダくんの打ち出し15度でスピン量が約2300回転は、データとしてはもっと飛ぶはずの数字です。もうちょっとハードめのシャフトを試してもいいかもしれませんよ。
【ヨシダくん】
HS45m/sでボールスピード68m/sは結構良いですね。
【シオさん】
でも、女子プロとしては豪腕すぎるんじゃないですか?(笑)
まとめ
【ミタさん】
ふたりとも、試打お疲れさまでした。普通のアマチュアで、特にスライサーはスピン量が多くて悩んでいる人が圧倒的に多いと思うので、そんな人には軽量でロースピンタイプの「LS」は良さそうですね。シオさんのように普段から低スピン気味という方も、女子プロのような球が打てるかもしれません。ヘッドスピードが40m/sに満たないという方も、今回のモデルはフレックスがS、SR、R、R2と4種類用意されているので、一度試してみてください。ヨシダくんのようにヘッドスピード45m/s以上の方は、カスタムシャフトを試してみても面白いかもしれませんね。
【ヨシダくん】
女子プロにはなれていないけど、女子プロの“匂い”は感じました。
■試打したクラブのスペック
プロギア LS ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:SPEEDER NX FOR PRGR ●硬さ:M-43(S)