【動画】子どもたちの命を守れ──コンゴ民主共和国 道なき道をバイクで向かう

「村では子どもがはしかになっても紅茶を飲ませて治そうとします。診療所に連れて行くお金もないんです……」 1歳の子どもの母親であるルイーズさんはそう話す。彼女が暮らすのは、コンゴ民主共和国、南キブ州シャブンダ郡の孤立した鉱山地域──カロレ保健区にある村だ。およそ16万6000人の人びとが暮らし、そのほぼ半数を15歳以下の子どもが占める。このような孤立した地域に住む子どもたちは、栄養失調やはしか、マラリアなどの病気にかかるリスクが高い。 国境なき医師団は2022年5月から、カロレの医療状況を改善し5歳未満の子どもの死亡率を下げるため、他の人道支援団体がほとんどいないこの地域で活動を続けている。2022年は5月から12月にカロレで1万8445人の子どもたちに無償で医療を提供。また、地域全体ではしかの予防接種も実施した。

はしかとマラリアの治療を受けたルイーズさんの娘。1週間の入院で回復し、自宅に帰れるようになった Ⓒ Michel Lunanga/MSF

© 特定非営利活動法人国境なき医師団日本