リヴァプール、今季フォームが「崖から落ちた」最悪選手5名

今シーズンのイングランド・プレミアリーグで低迷しているリヴァプール。昨季まで数年間世界トップクラスの力を見せていたチームが、なぜか一気に調子を落としている。

そこで今回は『Football Faithful』より「今季のフォームが崖から落ちるようになっている5名のリヴァプール選手」をご紹介する。

フィルヒル・ファン・ダイク

フィルヒル・ファン・ダイクは間違いなくユルゲン・クロップ監督の下で成功したリヴァプールの柱であったし、最終ラインが存在感を見せることによって前線のプレッシングを安定させていた。

しかしながら今シーズンの彼は苦闘している。ワールドカップも含めた過密なスケジュールもあってか、かつてのファン・ダイクのようなレベルを見せることができなくなっている。

今季はフラム戦での不安定なプレーから始まり、ミトロヴィッチに試合を支配されてしまった。それから劇的な改善は見られず、かつて「世界最高のセンターバック」という地位を確固たるものにしていた彼ではなくなっている。

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もちろん彼はまだ31歳という年齢である。ファン・ダイクの課題は、今季のパフォーマンスが真の衰退の兆しではなく、一時的な不調であるという点を証明することだ。

トレント・アレクサンダー=アーノルド

リヴァプールでのトレント・アレクサンダー=アーノルドの役割は、今「精査されている」状況にある。彼の強みはわかるが、弱点はどうカバーすればいいのかと。

この数年の試合においてサイドバックからクリエイティビティを発揮し、前例のないような攻撃面での結果を残してきた。ディフェンダーとしてのアシスト記録も打ち立てた。ポジティブな点が守備のネガティブな面を遥かに上回った。

しかし今季の大半はそうなっていない。チームの崩壊は多面的なものであり、前線のプレスの衰退、中盤の運動力減少などが彼に大きな影響を与えている。

彼は生まれながらのディフェンダーではないが、もはや言い訳は利かない。守備に関しては明らかに緊張感を欠いている。クロップ監督は彼から最高のものを引き出すための方法を見出さなければならない。

ファビーニョ

ファビーニョの調子は今シーズンの大きな謎の一つである。とにかくこのブラジル人MFのフォームは驚くほどに衰退しているように見える。常にリヴァプールの中盤で最終ラインを助けられる選手であったし、安定していた。

しかし今季の彼はスピードや運動性を欠いているように見える。30歳が近づき、その体力的な部分に適応できていないのだろうか。そうであれば一時的なものだが…。

ユルゲン・クロップ監督やスタッフはもちろん中盤のメンバーが高齢化している部分は認識しているはずで、若手も試してはいるが、まだ彼らを置き換えられる状況には至っていない。

昨季までのファビーニョは中盤のデュエルを支配し、猛烈にボールを取り返し、そして見事にパスを繋いだ。今季はそれがどれもできていない。

ジョエル・マティプ

ジョエル・マティプはユルゲン・クロップ監督率いるチームで過小評価されてきた選手の1人だ。怪我が多い選手であるとはいえ、最終ラインからボールを運ぶことができ、全体を前進させられる。

昨季はそのような大きな怪我もなく43試合に出場したこともあり、最高のシーズンであった。ところが逆に今季は最悪のシーズンに近い。調子は悪く、自信に欠けており、ボールがペナルティエリアに近づくたびにパニックを起こしているようだ。

若かった彼もすでに32歳となっている。これが一時的なものであるのかどうか、リヴァプールの強化部はその状態を注視しているはずだ。契約は2024年までとなっており、売るならば今年の夏か来年の1月しか移籍金を得られない。

ジョーダン・ヘンダーソン

ついにヘンダーソンにも年齢という壁が立ちはだかるようになったのか。並外れたキャプテンシーと献身性によってリヴァプールに恩恵をもたらしてきた彼であるが、明らかに試合への影響力が失われている。

彼のエネルギッシュなハードワークはクロップ監督のチームを象徴するものだったが、スピードは間違いなく落ちており、スタミナもかつてほどの容量を備えていない。

もちろんそのピッチ外でのリーダーシップに疑うところはないものの、プレーの基準という点では求められる役割を果たすことができるのかどうか、疑問符が付けられることになりそうだ。

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