「波よ聞いてくれ」小芝風花がラジオ風パフォーマンスでドラマの魅力を語る!

テレビ朝日系で4月22日にスタートする連続ドラマ「波よ聞いてくれ」(金曜午後11:15。一部地域で放送時間が異なる)の取材会が行われ、主演の小芝風花、GENERATIONS from EXILE TRIBE・片寄涼太、原菜乃華、北村一輝が登壇した。

「波よ聞いてくれ」は、国内外で熱狂的な支持を集めた大ヒット作「無限の住人」で知られる沙村広明氏による「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載中の同名漫画が原作。スープカレー店でアルバイトをする主人公・鼓田ミナレ(小芝)は、彼氏にフラれた上に金もだまし取られ、やけ酒を飲んでは見ず知らずの男に愚痴をさく裂させ、挙げ句の果てに、泥酔して記憶をなくす。ところが、この失恋トークをかました見ず知らずの男性が、実は地元ラジオ局のチーフディレクター・麻藤兼嗣(北村)で、この人物に素質を見いだされたミナレは、あれよあれよと深夜のラジオで冠番組を持つことになり、やがてラジオパーソナリティーとして、才能が開花していく。

ドラマの舞台である円山ラジオ局(MRS)の撮影が行われている宇都宮のラジオ局・FM栃木で行われた今回の取材会。冒頭には小芝が演じるミナレのラジオ放送番組風パフォーマンスからスタート。ブースでマイクを前に、ドラマの魅力を語り始めた小芝は一切かむことなく、「ある回では殺人事件に巻き込まれそうになったり、別の回ではストーカー男と戦ったり、毎回放送事故スレスレの番組になり、相変わらず崖っぷちの人生が続きます。そんな私の何もかもをさらけ出した必死な生きざまにぜひご注目ください!」と見どころをたっぷりと紹介。

さらに、リスナーからのはがきも紹介され、「ミナレさんは金髪が印象的ですが、金髪のいいところ、逆に悪いところや苦労していることを教えてください」という質問を受けると、小芝は「金髪になると似合う服がガラリと変わりますから、強めのファッション楽しんでますよー! ドラマでもいろんな格好をしているので、そこにも注目してもらえるとうれしいです」と注目ポイントをアピール。一方、苦労していることとしては「髪は痛みまくっているんで、毎日のケアに苦労してます!」と語りながらも、「“おしゃれは我慢”なんて言葉もありますから、金髪を貫いていきますよ!」と力強く宣言。小芝の圧巻のトークを耳にし、会場が拍手喝采に包まれた。

続くトークセッションでは、本作の主題歌であるマカロニえんぴつの楽曲「愛の波」に合わせて4人が登場。小芝、片寄、原があいさつをしていく中で、北村は緊張した様子で「麻藤兼嗣というチーフディレクター役をやらせていただいております、北村一輝と言います。短い時間ですが、一生懸命頑張りたいと思います…」とあいさつすると、「そんな役じゃないじゃないですか!(笑)」と小芝たちから早くもツッコミが入った。

早速、ドラマの魅力を聞かれた4人は、小芝が「この番組を説明するのがものすごく難しいんですよね」と悩んでいると、片寄からは「ミナレが見どころじゃないですか?」という言葉が。「こんな小芝さんを見たことがないと思いますし、それがドラマの中で表現されているので、僕はお芝居をしていていつもビビってます。前に一緒だった風花ちゃんと全然違うから怖いというか。でも、ミナレになりきっているので、そこは見どころかなと思いました」と小芝の演技を絶賛。

片寄の言葉を受け、小芝は「私以外にもちゃんとしたキャラクターがいないというドラマで(笑)。全員変です。どこかしら変わっていて、そのキャラクターがぶつかり合っているのも、また面白い作品になってます」とコメントすると、原からも「みんな変ですよね。ミナレさんが破天荒すぎるので先の展開が全く読めないところが魅力なのかなって思います」と語った。

最年長である北村も小芝の演技をべた褒めし、「風花ちゃんがやっている鼓田ミナレを僕はいつも横で見ているんですけど、台本の半分ぐらいが彼女のセリフじゃないかというぐらいの分量でもかまないですし、いつ覚えているだろうと思うぐらいに完璧に仕事をこなす姿がイメージとしてあるので、時々CMで見たりすると『何をつくってるんだ?』みたいになります(笑)」とギャップに驚かされていることを明かしながらも、「このドラマは本当にカオス的で、昨今コンプライアンス的なものでいろいろと自由が少ない中で、このドラマはまさにチャレンジをしている、それぐらい勢いのあるドラマだなと思います」とチャレンジングな作品になっていることを強調した。

ドラマの脚本を手掛けるのは「LIAR GAME」や「メイちゃんの執事」(ともにフジテレビ系)などジャンルを問わず数々の原作の実写化を成功させてきた古家和尚氏。そんな古家氏の脚本に、北村は「全く意味が分かんない」と最初は感じたそうで、「『なんですかこれは!』という、撮っていてもみんな控室で『これできる? 大丈夫?』となっていて(笑)。でもだからこそ面白いというか、合わせにいっているドラマじゃない感じがします」と脚本の魅力について触れると、小芝も「こういう役も初めてだったので、まず自分の役をつかむのにも、すごくハードルが高くて。ただ、初めて皆さんと顔合わせて声を聞いた時に、役柄と皆さんのキャスティングがバチとハマって。『このドラマ、絶対よくなるな!』という確信が持てて、そのまま気分も乗って、どんどん役がつかめていって。映像になった時の爆発力がすごかったので、ぜひ楽しみにしててほしいです」と手応えを感じている様子を見せた。

「#波を聞いてくれ #出演者よ聞いてくれ」と題した質問コーナーでは、事前にSNSでラジオメール風に募集した出演者への質問に4人が回答。「共演してみて、『共演者よ聞いてくれ』『共演者に聞いてみたい』という質問はありますか?」と聞かれると、小芝は「緊張されることってありますか?」と北村に質問。「いつも緊張感と戦いながら生きています(笑)」と冗談めかす北村だが、そんな北村が共演者に聞きたいことについて聞かれると、会場には沈黙が。これには訳があり、「ここの現場、ほとんど関西人なんですよ。だから距離感がまたちょっと違って、なんでもすぐに聞くんです。『そこまで聞いちゃ失礼かな』というところまで最初から聞ける、風通しのいい現場です」と、現場の一体感を感じさせるエピソードを伝えた。

「この作品をどういうふうに皆さんに届けたいかを話している」と現場での会話についても北村が話す中、小芝からは「北村さんはすごいアイデアマンなんです。撮影していると、どんどんアイデアを出してくださって、『ここ、こういうふうにしても面白いよね』という話は常にしてくださってます」というエピソードが。「そんなことないですね。緊張しながら頑張ってます」と照れながらも、北村の“盛り上げ隊長ぶり”が垣間見える一幕となった。

小芝には「自分がラジオ番組のパーソナリティーになったとして、ゲストを呼ぶなら誰を招待したい?」という質問も。これには、小芝は「絶対北村さん!」と即答。「ご覧の通り、本当にお話が大好きで楽しい人なので、一緒にラジオをやったらめちゃくちゃ盛り上がると思います。リスナーさんの恋愛相談メールを2人であーだこーだ言いながらやってみたいです」と期待を膨らませるも、当の北村は「たぶんね、余計なことを言って放送中止。炎上します(笑)」とまさかの回答が。「もちろん行きますし、うれしいけど。当たり障りのないようなことを言うのができないんですよね。そういうことが。だから呼ばない方がいい!」と念を押した。

さらに、「人生の中で一番波に乗っていた時はいつですか?」という質問には、小芝や片寄が「これ、北村さんへの質問じゃないですか?」と話を振ると、「いやいや、乗れてないですよ」と謙遜しながらも「小学生の時はイケてたんですよ。一番良かったです。結構モテて、ピークでしたね(笑)。ずっとそこで生きたいです」と幼少期を懐かしむと、片寄からの「よっぽど楽しかったんですね!」というツッコミにも頷く。一方の小芝は「全然ないです」とのことで、「まずモテてたっていうのもないですし、人前でこうやってしゃべることも苦手だったので。今の方が楽しいです!」とコメント。

記者からの質問では「もしラジオにお便りを送るとしたら、どんなラジオネームをつける?」という質問が。「私たち試されてます?」と一同動揺し、会場には大喜利的な空気感が流れる中、小芝は「私は風に花って書いて風花と読むので、『風花(かぜはな)』ですね」、原は「原っぱの菜の花で、『原っぱから菜の花』」と答える中、北村は「僕はシンプルに『ラジオネーム・小芝風花』で」と言って笑いを誘った。残った片寄には北村が「ものすごい面白いですから」とプレッシャーがかかる中、「待ってくださいよ! 片寄なので『片方に寄せる』…ですかね?」と渾身(こんしん)のラジオネームを披露すると、会場からは再び笑いが起きた。

「現場で最近あった出来事」についても聞かれると、「印象に残っているのは、麻藤さんが電話で話しているシーンで、(北村の持つ携帯が)上下逆でした(笑)。原ちゃんに『あの…カメラついている方が上ですよ』と言われてました」と暴露すると、北村も苦笑い。そんな北村は「風花ちゃんのパーソナリティーの話がありましたけど、 後半でまた違ったキャラクターも出てくるんですよ。昨日は撮影でちょっとセクシーなキャラで、これもまた面白いというか。見ていただきたい」と推すと、小芝も「色っぽい方もをやらせていただいています」と笑顔を見せた。

ラジオパーソナリティー役を演じる小芝、ラジオ局のアシスタントディレクター役を演じる原、ラジオ局のチーフディレクター役を演じる北村には、「ドラマを通して発見したラジオのイメージ」について聞かれる場面も。「ミナレのラジオはありなんでしょうか…?(笑)」と小芝は逆質問をしながらも、「やっぱりラジオって自由度が高いんだなと、撮っていてあらためて思いましたね」、北村も「僕の役がもともとテレビからラジオに移ってきたという設定なんですけど、今テレビとラジオを比べると、子どもの頃からラジオで育っていたりするので、ラジオは自由度があって楽しい 。ラジオの仕事をやったことがなかったのですごく新鮮な気持ちでブースにも入れて『こういうふうに撮っているんだ』みたいな感じにもなって。面白そうだなと魅力を感じています」とラジオの魅力を肌で感じたようだった。

「ラジオが好き」と語る原は、「お散歩しながらよく聞いたりするんですけど、ブースに入るのは初めてだったので、たくさんのスイッチがいっぱいあって、どれがどれかも全く分からなくて。皆さん全部覚えているんだと思ったら、すごいなと。アシスタントデレクターとして最終話ぐらいまでにはどれが何のボタンなのかはちょっと覚えたいと思います」と宣言すると、小芝からは「原ちゃんがいろいろ触ってる時に、私のヘッドホンから爆音で音楽が流れることがありました」とかわいらしいエピソードが伝えられた。

会見の最後には、小芝から「本当に今日はありがとうございました。このメンバーで楽しく撮影しております。楽しい作品になっているので、皆さんぜひ宣伝のほどよろしくお願いいたします!」と呼び掛けて締めくくった。

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