フットジョイ「ハイパーフレックス カーボン ボア」を試し履き “足元に春を感じる”爽やかシューズ

フットジョイ「ハイパーフレックス カーボン ボア」を試し履き

GDO社員3人(シューズマニア・室井、バイヤー・塩田、編集部員・柴田)が新作のゴルフシューズを試し履き&品評する恒例企画。今回は春夏モデル編、フットジョイの「ハイパーフレックス カーボン ボア」をPick Up!

1)シューズマニア・室井がCheck「パワフルに振るならコレ」

爽やかな色使い

室井: 春らしい爽やかな色使いがいい感じです。2021年に登場した前作はアッパーのニット素材が印象的なデザインでしたが、見た目はだいぶ変わりました。ややハードに見えますが人工皮革なのかと思いきや、ニット素材を極薄PUコーティングしているので履き心地はとてもソフトです。

パワフルに振るならコレ

足入れした瞬間の第一印象は「足裏のクッション性が気持ちいい」。スイング時のグリップ力や安定感は申し分なく、パワフルに振るならコレといっていいほどしっかりしています。ただ、重心位置がそこそこ高いので、スパイクレス派は初めのうち違和感を感じるかもしれません。

GDO室井の評価は?

指回り&甲部分が広めの印象で、サイズは前作同様に0.5cm小さめがベストでした。足囲が細め、あるいは甲が低めのゴルファーは、ボアを極端に締め過ぎるとラップ部内側のアッパー素材にシワが寄って気になるかもしれません。ですので、足囲が普通~広めの甲高タイプで、歩行性能よりスイングを重視するゴルファーに、高いパフォーマンスを発揮してくれる一足だと思います。(シューズマニア・室井)

2)バイヤー・塩田がCheck「足裏中心部のカーボンが強固なサポート」

思わず溜め息が出るほどの気持ちよさ

塩田: 箱を開けた瞬間、フットジョイのイメージを覆すデザインとカラーリングに、思わず「おおっ?」と驚きました。期待を高めつつ足を入れると、思わず溜め息が出るほど気持ちいいフィット感とクッショニング。

ツアースペックに進化

まるで羽毛に包まれているような優しいフィット感はどこからくるのだろうと、手に取って360度くるくると回して探ってみました。すると足首周りのクッショニング素材が、甲の部分までしっかりと覆われていることに気づきました。

GDO塩田の評価は?

履き心地としては、ソールが少し沈み込むタイプで、弾むような感覚があります。沈むだけだとショット時にブレてしまうこともありますが、足裏の中心部に一枚板が入っている様な強固なサポートを感じます。あ、これがまさに装着された「カーボン」の効果なのかと、その洗練された設計にあとから気付かされ、感心しました。ツアースペックに進化した印象を受けますが、初心者まで含めた幅広いゴルファーの足元をサポートをしてくれる一足だと思います。(バイヤー・塩田)

3)編集部員・柴田がCheck「2世代くらい飛び越えて進化した印象」

アッパーがとてもしっかりした

柴田: ハイパーフレックスの前モデルは、私の足には全くと言っていいほど合わず、酷評してしまった記憶がありますが、今回は、むちゃくちゃ進化していて驚きました。大げさではなく2世代くらい飛び越えて進化した印象です。まずアッパーがとてもしっかりしました。ニット素材の柔らかさとフィット感を向上させつつ、極薄のPUコーティングによって必要以上の伸縮を抑え、人工皮革と勘違いするほどの安定感が備わりました。

最強レベルのグリップ力

そして、なんといってもミッドソールの「STRATFORM(ストラトフォーム)」という素材が最高で、絶妙なクッション性と反発性を兼ね備えています。ミッドソールといえばアディダスの「BOOST(ブースト)」も良いですが、双璧をなす存在が現れたと思います。アウトソールは双方向から刻まれた溝と6つのクリーツ(鋲)、足裏を補強するカーボンが相まって、ゴルフシューズの中でも最強レベルのグリップ力を生んでいます。

GDO柴田の評価は?

これまでラップ構造特有の「ぼてっ」とした見た目が好みでなかったですが、こちらはラップ部が無駄に長すぎずすっきりしてかっこいいです。唯一の懸念事項としては、実測で片足450g(27cm)という重さ。安定感を求めればある程度は仕方ないですが、歩きなれていない一般ゴルファーはちょっと疲れやすい重みかもしれないです。(編集部員・柴田)

フットジョイの「ハイパーフレックス カーボン ボア」をGDOショップで見る

商品スペック

●タイプ=ダイヤルタイプ
●素材=防水合成繊維
●サイズ=25~27.5cm(0.5cm刻み、一部カラーのみ28、29、30㎝)
●重量=約440g(26cm/片足)
●幅=W(EEE相当)
●鋲=パルサーLP
●鋲タイプ=FT3.0

ニットアッパーに繊維状の極薄PUコーティングが施されている
ラップ部分が長すぎないのでスッキリしています
春らしいカラーのグラデーション。別カラーも要チェック!
人工皮革と同等のツアーレベルの安定性を実現しています
ダイヤルは前作同様にヒールについています
外側にあるパーツがボアと連携し過度な体重移動を防ぐ

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