核監視不備で再報告要求へ 規制委、原燃の再処理工場

日本原燃の使用済み核燃料再処理工場=2020年5月、青森県六ケ所村

 日本原燃(青森県六ケ所村)の使用済み核燃料再処理工場で部屋の照明が消え、国際原子力機関(IAEA)の核物質監視が一時的にできなかった問題で、原子力規制委員会は11日、原燃の検証は不十分だとして調査報告書を再提出させることを決めた。

 規制委は、部署間の連携に関する原因分析が不十分な上、照明の維持管理の責任を負う部署も明示されないなど再発防止策は具体性を欠いていると指摘した。14日には増田尚宏社長から直接、意見聴取する。

 1月28日の保守点検の際、使用済み核燃料を扱う部屋の一つで照明が約2時間にわたり全て消え、カメラで燃料移動の監視ができなかった。

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