岡山県の高校で入学式 新採用の女子用スラックスで参加した新入生も 制服のジェンダーレス化進む

岡山県の多くの高校で入学式が行われました。制服のジェンダーレス化が進む中、新たに採用された女子用のスラックスをはいて参加した新入生もいました。

岡山市の岡山南高校では商業科など5つの学科で、合わせて321人が高校生活をスタートさせました。

(岡山南高校/山本圭司 校長)
「(校訓の)『恥を知る』は心を磨くことの大切さを示しています、感性を磨き心に感じて初めて恥を知ることができるのです、高校3年間でしっかり心を育ててほしいと思います」

(岡山南高校 新入生代表/藤井香奈さん)
「コロナ禍という大きな制限が緩和されつつある中、これから始まる高校生活への大きな期待を抱き、胸を膨らませています」

入学式には、2023年度から着用が認められた女子用のスラックスをはいている新入生の姿もありました。

2023年度から着用が認められた女子用のスラックス 2月

このスラックスは、制服のジェンダーレス化が進む中、服飾デザイン科の生徒たちが地元の学生服メーカーと一緒に約1年をかけて製作したものです。セーラー服に合わせたデザインで、座った時にお腹や腰が見えないようハイウエストにするなど機能面も考えられています。

(岡山南高校/山本圭司 校長)
「どんどん多様性を認めていく社会。少しでも子どもたちの本来の力が発揮できるようになったらいいなと思っています」

岡山県教育委員会によりますと、全日制の県立高校では、約7割が女子のみスカートとスラックスの選択制を導入しています。また、約2割が男女ともにスカートやスラックスを選択できるということです。(※2022年度末時点)

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