JRの新幹線と在来線では線路の幅が30cm以上異なります。一般的に、新幹線が標準軌、在来線が狭軌と呼ばれる線路を使用します。
しかし、青函トンネルでは新幹線のE5系とH5系、貨物列車が走っています。貨物列車は狭軌であるにもかかわらず、なぜ青函トンネルを通れるのでしょうか?
【ヒント】
山形新幹線と秋田新幹線の場合、標準軌専用の車両を新たに製造しました。しかし、JRの貨物列車は標準軌向けのものを使用していません。したがって、標準軌用の車両と狭軌用の車両が両方とも走れるような線路を敷く必要があります。
なお、最近ではJR貨物による貨物新幹線の事業検討も進んでいます。計画が実現すれば、クイズにあるような青函トンネル内の線路構造が不要になるかもしれません。
解答と解説
【答え】
三線軌条方式を採用しているから
【解説】
三線軌条方式とは、レールを3つ敷き、標準軌車両でも狭軌車両でも通れるようにする方式のことです。青函トンネルでは、線路を新幹線と在来線が共用しています。
貨物列車の運行を阻害しないよう、新幹線には160km/hの速度制限がついており、これが、ダイヤ上のネックになっている面もあります。
(写真:PIXTA)