驚異の取得率100% 男性の育休取得の秘訣は? 広島

広島県の男性の育児休業取得率ってどのくらいか知っていますか?広島県は2010年以降、常に全国平均を上回っています。2021年に関しては24%と全国平均の約1.7倍です。

そんな中、男性の育休取得率100%を達成している企業があるということで取材してきました。

アイ・エム・シーユナイテッドの木村一幸さん。製造部の管理職です。先月、待望の1子が誕生しました。これまで部下に育児休暇を取るように管理していた立場でした。

アイ・エム・シーユナイテッド 木村一幸次長「(管理する側としたら)中小企業で少ない人数で取得するのは簡単ではないと身をもって思ったんですが、自分があきらめて今後取りにくくするというのはないなと思って」

木村さんが働くアイ・エム・シーユナイテッドは工業用模型を製造する会社です。この会社は社員38人中、女性社員は6人。男性の多い職場ですが、なんと2020年から6人の男性社員が育休を取りました。男性の取得率100%を継続中です!

今津正彦社長「みんなが協力してやればできないことは絶対ない。半年くらい前から休むのが分かっているわけですから、その間にどういう準備をしたらいいかということができますから」

男性の育休取得率の高さはこうした仕事の進め方だけではありません。

社員が集まる休憩室には育休を取得した男性社員の手記や写真が常に手の取れるところにあるのです。

今回育休をとった木村さんは社内報でも大きなニュース。社として育児をしやすい働きやすい会社にするという強い意志が感じられます。

木村さんの部下「(引継ぎは)大変だったけど、自分も胸をはって育休がとれるように」

家庭での男性の育児参加を促す会社の方針。働きやすさは社員のきずなも強くします。

木村一幸次長「人生のかけがえのない時間だったと思うし、家族の絆、職場の仲間との絆っていう意味でも働きやすい、

家庭も大切にするとことを目指す」

アイ・エム・シーユナイテッド 今津正彦社長「一番は安心して働けるということなんですよ。男性の育休は制度の一つ。このほかも今後出てくると思うので前向きにしっかり考えたいと思います」

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