ボーイジーニアスのニュー・アルバム『the record』が世界各国のチャートを席巻中

boygenius - Photo: Christopher Polk/Penske Media via Getty Images

ジュリアン・ベイカー、フィービー・ブリジャーズ、ルーシー・ダカスによって2018年に結成されたスーパー・グループ、ボーイジーニアス(boygenius)のニュー・アルバム『the record』が2023年3月31日にリリースされ、米ビルボードで以下のような成績を残している。

・最新アルバム・チャート(Billboard 200):4位
・ヴァイナル・アルバム・チャート:1位
・トップ・アルバム・セールス・チャート:2位
・オルタナティブ・アルバム・チャート:2位
・デジタル・アルバム・チャート:2位

また、アメリカ国外でも、UK、アイルランド、オランダで初登場1位、ニュージーランドで初登場2位、オーストラリアで初登場3位を獲得するなど、過去最高のチャート・アクションを記録中だ。

また、このニュー・アルバム発売を記念して、2021年に公開された映画『スペンサー ダイアナの決意』でダイアナ妃役を演じ、アカデミー賞にノミネートされた女優のクリステン・スチュワートが監督を務めるショート・フィルムも公開された。

この新作アルバムは、2018年にリリースされたボーイジーニアスのセルフタイトルのデビューEPに続く作品で、うまくいかなかった人間関係について詳述する「Revolution O」、先人たちに敬意を表する「Without You Without Them」、バンドの原動力である彼女たちの友情を垣間見ることができる「Leonard Cohen」など、3人のミュージシャンは、美しくフォーキーなハーモニーと激しくロックなリフを通じて個々のストーリーを共有している。

「Leonard Cohen」は、彼女たちが北カリフォルニアをドライブ中に、アイアン・アンド・ワインの「Trapeze Swinger」を聴いてほしいと真剣に語るフィービー・ブリジャーズのために、他のメンバーは、曲を聴き終えるまで自分たちが目的地とは逆方向に向かっていることを彼女に言えず、結果、運転時間が大幅に長くなってしまったという実話から着想を得た曲。

ルーシー・ダカスは冒頭で、「ドライブに1時間も余計にかかるなんて、バカみたいでしょ。でもそのおかげで、お互いの恥を晒して、他の誰にも言えないような話ができたの」と歌っている。

アルバム発売を記念して、「$20」「Emily I’m Sorry」「True Blue」という3曲の先行シングルのミュージック・ビデオを繋ぎ合わせた14分のショートフィルムが公開された。それぞれビデオの1コマを映し出した3分割の画面から各ビデオが順番に再生されていくこの映像の最後には、ベッドの上で微笑みながら抱きしめ合う3人の姿が映し出されている。

Written By Will Schube

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