「神様ジーコ」のサッカーチーム発足へ 30日 射水で選抜会

サッカー教室で子どもたちを指導するジーコさん(中央)。30日の選抜会にも参加する=昨年10月、オリバースポーツフィールド射水

 サッカーの元ブラジル代表で日本代表監督も務めたジーコさん(70)が監修する少年サッカーチームが5月、富山県射水市で発足する。同市では昨年、ジーコさんの経験を基にしたサッカー教室が開講し、多様な国籍の子どもが競技を通じて交流の輪を広げている。新チームは、さらに高いレベルを求める小中学生を対象とし、対外試合を増やす。30日に同市で、ジーコさんが参加する選抜会を開く。

 ジーコさんの教室は昨年10月に開講。ブラジル出身で人材派遣会社を経営する湯川ルシレーネさん(高岡市)が、同国を中心に教室を展開するジーコさんに働きかけて実現した。現在は日本、ブラジル、パキスタンなど6カ国の35人が週3回、射水市のグラウンドで練習している。

 一方、教室の受講生は6~18歳と年齢に幅があるため年代別のチーム編成が難しく、大会には出場していない。実戦経験を求める子どもや保護者の声に応えるため、教室とは別にチームを設立することにした。

 チーム名は「サッカーの神様」と呼ばれたジーコさんの現役時代の背番号にちなみ、「ジーコ10チーム」に決めた。教室の代表者で新チーム発起人の湯川さんは「技術向上や勝ち負けだけではなく、サッカーを通じた仲間づくりや人間形成を重視したい」と話す。

 選抜会は30日午後1時から射水市海竜町(新湊)のオリバースポーツフィールド射水で開き、ドリブルやパスなど基本技術をテストする。ジーコさんの古希を祝うセレモニーも計画している。対象は8~14歳で居住地は問わない。参加費無料で、29日まで募集する。

 結果は5月中に発表し、早ければ6月に県内の大会に出場する。問い合わせは教室事務局、電話080(5850)2810。

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