竹中工務店、ドローン空撮画像AI解析による混雑度見える化の実証実施

株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)は、ドローンの空撮画像データをリアルタイムにAI解析することで、道路や駐車スペースの車両台数を判定、データ連携による混雑度見える化の実証実験を実施した。4月10日付のプレスリリースで明かしている。

これまで混雑度を把握したい場合には、道路に固定センサーを設置して走行車両を検知する手法や、駐車スペースでは入退車両計測等による手法が一般的だった。今回のドローン空撮による見える化では、日々変化する建設現場内や周囲の駐車環境を想定し、自由度が高く、必要な時に必要な場所の状況を把握できるドローンを用いた空撮画像で評価できる。

同実証の目的は、2025年大阪・関西万博会場の建設工事が今春から開始されるのに先立ち、建設工事や移動・搬送の円滑化にドローンを活用することの実現性を示し、適切な運用のノウハウを習得することだ。

また、竹中工務店は、同実証に合わせて、空撮画像内で車両台数をカウントしたいエリアを指定出来るツールも開発した。ドローン空撮画像による車両台数の判定には、ドローンの自立・自動飛行とホバリング、適切な高度や角度による撮影が求められる。同実証では、これらのノウハウを蓄積するとともに、空撮画像AI解析による車両混雑度把握が可能であること、実プロジェクトに適用できるレベルにあることを検証している。

なお、同社は、今後同実証で得られた知見を生かし、夢洲地区をはじめさまざまな地域で多様なドローンの活用による建設工事や移動・搬送の円滑化を図っていく。同時に、その先のスマートシティにおけるソリューション展開にもつなげていくと述べている。

(出典:竹中工務店 Webサイトより)

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