22年度の企業物価が過去最高 9.3%上昇、3月は伸び率縮小

国内企業物価指数の推移(月別)

 日銀が12日発表した2022年度の国内企業物価指数(2020年平均=100)は前年度比9.3%上昇の117.0と、比較可能な1981年度以降で最高だった。ロシアのウクライナ侵攻で拍車がかかった資源高や、外国為替市場での円安進行が要因となった。

 企業物価指数は企業間で取引される商品の価格水準を示し、消費者物価の先行指数とされる。3月は前年同月比7.2%上昇の119.4だった。政府による電気・ガス料金の負担軽減策の効果などで、2月の8.3%から伸び率は縮小した。ただ幅広い製品で企業の価格転嫁の動きは続いており、家計への負担が懸念される。

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