タクシー運賃引き上げ検討へ 栃木県タクシー協会

 燃料価格の高騰などを受けて栃木県内のタクシー会社が、2020年以来3年ぶりに運賃引き上げの申請を検討していることが分かりました。

 初乗り運賃を現在の1.1キロメートル500円から距離を短くして910メートル500円に改定する方針です。また、加算運賃も見直す予定で現在、初乗り以降は271メートルごとに100円で新運賃は225メートルごとに100円の加算を見込んでいます。運賃を改定することで増収分を運転手の賃金に反映し労働条件を改善する狙いがあります。

 県タクシー協会では申請について検討する勉強会を4月14日に開くことにしていて、その後、順次、タクシー会社が関東運輸局に申請を行うということです。

 現在、協会に加盟する会社は91社で全体の車両の保有台数は約1700台に上ります。このうち、国の定める地区内で運賃の改定を申請する会社が3カ月以内に車両台数を基準に7割を超えると関東運輸局が審査に入るということです。

 協会によりますと申請が認められれば、早ければ12月中にも運賃が改定される見通しだということです。

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