色弱者に優しい 青色救急車

救急車と言えば、白い車体に赤いランプ。当たり前と思われているカラーリングに一石を投じるコンセプト救急車の発表会が、渋谷で行われました。

青空を思わせる青い車体の救急車。緊急車両の開発を行うベンチャー企業が発表したこの救急車の開発には、近年の救急車の現場到着時間の遅れがあります。

救急車の現場到着時間はこの20年で3分以上伸びていて、一命を取り留めても重大な後遺症が残る事例などが発生しています。その理由として、自動車の遮音性が高まり、サイレンに音に気づきにくくなっていることなどがあるといいます。

その上、色弱の人の中には赤色灯自体を認識しづらい人が多いといいます。
そこで、色弱の人でも暗く感じにくい青色をベースカラーとし、一般の人にも目立つデザインの救急車をつくることで、改めて緊急車両への優先意識の向上を呼びかけていきたいとしています。

そして、このベンチャー企業で働く元救急隊員の米村さんは、自身の経験からも海外では主流になっている緊急車両への青いランプの導入を強く望んでいます。

日本の救急車の色は白と法令で決まっているため、まずは民間の救急サービスでの青い救急車の導入を目指していくということです。

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