リニア「早期着工に理解を」 JR東海新社長、静岡県知事に

静岡県の川勝平太知事(左)に就任のあいさつをする、JR東海の(右から)丹羽俊介社長と金子慎会長=12日午前、静岡県庁(代表撮影)

 1日に就任したJR東海の丹羽俊介社長は12日、リニア中央新幹線静岡工区の着工に難色を示している静岡県の川勝平太知事と同県庁で初めて面会した。前社長の金子慎会長も同席、丹羽氏は「静岡工区の早期着工にご理解、ご協力いただきたい」と話した。

 面会は非公開で約30分。丹羽氏が「地域と丁寧に双方向のコミュニケーションを取ることで懸念を解消していきたい」と述べ、川勝氏は「国の有識者会議での議論が続いており、水や環境の問題がまだ解決していない。科学的、工学的な議論をしていく」と応じたという。

 静岡工区を巡っては、トンネル掘削による大井川の流量減少を懸念する静岡県が着工に反対している。

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