新型コロナ、都道府県ごとの死者数公表終了へ 厚労省部会で検討

 厚生労働省が、新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが「5類」に変更になる5月8日以降、都道府県ごとの死者数について公表しない方針であることが明らかになった。12日の感染症部会で議論する。

「人口動態統計」で死者数把握へ

 新型コロナウイルス感染症が「5類」へ変更される5月8日以降は、感染者数の把握については、現在の全数把握から季節性インフルエンザと同様の「定点観測」方式になることがすでに決まっている。12日の感染症部会では、死者数の把握についても、早くて3ヵ月前の状況について発表する「人口動態統計速報」によることを議論する。全数把握でなくなることで死者の把握も迅速にできなくなる背景もあるが、感染状況全体の把握が遅れることも懸念されることから、感染症部会ではこの点についても議論されるとみられる。

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