来賓にオーサムのatagiさん 支援学校の開校祝う会

南紀はまゆう支援学校の開校を祝う会で、校歌に込めた思いについて話すatagiさん(12日、和歌山県上富田町岩田で)

 和歌山県上富田町岩田の「南紀はまゆう支援学校」は12日、同校講堂で開校を祝う会を開いた。校歌を作詞作曲した、人気バンド「オーサムシティクラブ」メンバーで上富田町出身のatagi(アタギ)さん=東京都=が出席し、生徒たちと一緒に、同校の新しい門出を祝った。

 同校は、肢体不自由児が学ぶ「南紀支援学校」と、知的障害児と聴覚障害児が学ぶ「はまゆう支援学校」を再編統合し、今月開校した。

 講堂には小学部、中学部、高等部代表の児童生徒や教員、PTA役員ら計約50人が集まった。また講堂と教室とをオンラインでつなぎ、全員が祝う会に参加できるよう、中継した。

 atagiさんは「僕が育って見てきた自然の豊かさ、人と人との関わりを学校の中で持ち続けることで生まれてくる心の成長を歌の中に表現したいと思い、この校歌を作らせていただいた。皆さんにとって、この校歌も在学中の一つの思い出になったらうれしい」と話した。

 その後、児童生徒や教員らと一緒に校歌を歌った。

 小原美佐香校長は「新たな歩みを始めたところ。みんなで南紀はまゆう支援学校をつくっていこう」と述べた。児童生徒を代表し、高等部2年の矢倉遼典君は「(統合によって)きっとこれまでとはまた違うにぎやかさが学校全体を彩ってくれる。これからの学校生活を楽しみましょう」とあいさつした。

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