浦和レッズ関根、プレースタイル変化 もはや古い“突貫ドリブラー”イメージ 求められる今のサッカーとは

リーグ戦3試合連続でスタメン出場を続ける関根=11日午前、大原サッカー場

 浦和のMF関根に対し「突貫ドリブラー」のイメージは、もはや古い。2013年にユースから昇格した若者は、物おじしないドリブルでサイドを切り裂いた。当時の強烈な印象を持つファン・サポーターは多いが、近年はプレースタイルに変化が出てきている。

 ドリブラーからの脱却は本人も認める。「今は周りをうまく使い、自分も生きないといけないサッカーになってきている。その変化に適応していっている感じ」。大胆さこそ少なくなったが、周囲との連係ではうまさを増す。今季の公式戦10試合中、9試合で出場していることがスコルジャ監督からの信頼の証しでもある。

 決してドリブルを捨てたわけではない。「行けるシーンは行かないといけない」と局面に応じた選択を重視する。3月31日の柏戦では、守備2人の間をドリブル突破し興梠のゴールをアシスト。持ち味を発揮できる場面では果敢に仕掛ける。

 「『ドリブルが関根だ』と言われるのは、それでいい。なんでもできる選手になりたいし、自分の色を出していきたい」。選んだ道は退化ではなく進化を遂げるため。プレーの幅を広げる27歳に円熟味が出てきた。

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