近ツリ、ワクチン接種コールセンターで東大阪市に2億9000万過大請求

 近畿日本ツーリストの持株会社は12日、同社が大阪府東大阪市から受託した、新型コロナウイルスワクチン接種の「コールセンター業務」で人件費約2億9千万円を過大請求していたことが分かったと発表した。

再委託先への委託規模を少なくし経費を浮かせた疑い

 同社の発表によると、2021年3月から2022年12月に東大阪市から受注したコールセンター業務について、市から指定された人数よりも少なく再委託先に発注したにもかかわらず、市へは本来指定された人数で人件費を請求していたという。東大阪市が再委託先に対し勤務実態の照会をしたところ、近畿日本ツーリストが提出した人件費と一致しないことから発覚した。

 同社は現在社内調査中で、過大請求額が確定次第、東大阪市へ返納などの適切な対応を行うとし、また今後独立した第三者による調査委員会を設立するとしている。

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