「贅沢をしているつもりはないのに、なぜかお金がなくなってしまう…」
そう感じる人は、いませんか。
ちょこちょこした出費が、思いがけずかさんでいるケースが多いかもしれません。
そんな人におすすめなのが、「年間予算」や「月間予算」を決めること。
詳しく解説していきます。
ちょこちょこ買うコンビニ代などは、意外とかさむ!
お金が貯まらない人は、「ちょこちょこ買ってしまうケース」がよくあります。
例えば、コンビニなどで、頻繁に買い物をしていないでしょうか。
会社帰りだけでなく、在宅勤務でも、日中のちょっとした息抜きに外に出てコンビニに寄り、スイーツやドリンク、お菓子などを手に取っている人もいるかもしれません。
1回あたりは数百円だとしても、回数を重ねると意外と大きな金額になります(600円でも、週に4回なら1カ月あたりで1万円近くに!)。
よく行くお店の買い物が、1カ月あたりどのくらいの金額になっているかご存じでしょうか。
一度レシートを取っておいてみて、合計してみてください。1カ月あたりにすると、大きな金額に驚くと思います。
ちょこちょこ買いは、事前に「月間予算」を決める
とはいえ、ちょこちょこ買うことは楽しいもの。
「お店に行くのは、もうやめる」「お店にいったとしてもガマンして絶対に買わない」というのは現実的ではありませんよね。
そこで、おすすめしたいのが「月間予算」を決めてみることです。
例えば「コンビニ代として月3000円」などと予算を決めて、月の初めにその金額をキャッシュレス決済にチャージしておくのです。
Pay決済や電子マネーなど、コンビニ専用の決済ツールを決めるとわかりやすいでしょう。
そして、残高を見ながら、月末までに再びチャージすることのないように使っていけば、予算を守れるはずです。
カフェについ寄ってしまう場合であれば、そのお店のプリペイドカードや回数チケットなどを利用するのも手です。
他にも、「ドラッグストア」「お惣菜やさん」「スイーツショップ」など、つい回数がかさみがちなお店があれば、試してみてください。
美容代や洋服代は「年間予算」を決める方法も
他にも、不定期な支出で、かさんでしまいがちなのが、基礎化粧品やメイクグッズ、美容院、洋服などにかけるお金です。
自分がいったいいくら使っているか、わからない人も多いでしょう。
日頃、スーパーでの買い物で安いものを探したり、ネットショッピングで価格をじっくり比較したりして節約している人でも、美容代や洋服代は気にせず、実はそちらの方が無駄遣いが膨らんでいるケースはもよくあります。
そこで、おすすめしたいのが「年間予算」をある程度見積もっておくこと。
事前に1年間あたりの支出をイメージしておけば、買い物をするときに「これは優先順位が高いかな」と考えるようになり、自然に無駄な支出がそぎおとされていくのです。
とはいえ、美容代や洋服代がいくらくらいの年間予算が理想的かは、人によって大きく異なります。洋服代として、年間5万円程度でいいという人もいれば、50万円を超える人もいるでしょう。
できれば、昨年1年間にどれくらいかけたかわかればよいですが、それも手間だと思います。その場合は、今年1年間、どれくらい美容代や洋服代にお金を使っているか、計算しておくといいと思います。
それを目安に、来年の美容代、洋服代の予算を決めてもいいですね。
1年間のデパート代として、デパート積み立てを利用する方法も
デパートによく行く人は、デパート積み立て(百貨店友の会とも言う)を利用するのも手です。
デパート積み立てでは、例えば、月々5000円を積み立てていくと、1年後に5000円分のボーナスが上乗せされた6万5000円分のプリペイドカードをもらえるのが一般的です。
月に1万円積み立てた場合は、1年後に1万円×12カ月+1万円×ボーナスとして1カ月分=13万円分利用できることになるため、これを「1年間あたり」の予算とするのです。
プリペイドカードの残高を確認しながら「年末まで、あと5万円使える」というように、利用ペースを守っていけば、出費がかさんでしまうこともなくなりますね。
ガマンしすぎると、結局はもっと大きな散財に
お金がなかなか貯まらないと思い、あらゆる支出をガマンしようとすると、耐えきれなくなってしまい、膨らんだ風船がパチンと割れるがごとく、結局はもっと大きな散財につながってしまいます。
お金と上手に付き合っていくには、ほどよく自分の心を満たしながら、将来使うお金をもしっかり確保して安心感を持ち続けること。
このちょうどよいバランスを見つけるまでは、試行錯誤が必要です。人によってバランスは異なるので、ぜひトライ&エラーを重ねながら、見つけていっていただけたらと思います。