人口推計、東京都以外は減少…都道府県別の推移と年代別人口 2022年10月時点、総務省発表

日本の総人口、年齢区分別の割合の推移(各年10月1日時点、総務省調べ)

 総務省が4月12日公表した2022年10月1日時点の人口推計によると、外国人を含む総人口は1億2494万7千人で、前年より55万6千人減った。マイナスは12年連続。日本人は福井県の人口に相当する75万人減の1億2203万1千人となり、比較可能な1950年以降で最大の落ち込みだった。将来を担う14歳以下は1450万3千人で、総人口に占める割合は過去最低の11.6%。人口の先細りは確実で、少子化対策の拡充が急務となる。

 日本人は2010年の1億2638万2千人をピークに12年連続で減少している。少子化を背景にマイナス幅は年々拡大しており、前年の61万8千人減から13万人以上増えた。

 外国人は新型コロナウイルスを原因とする入国規制が弱まり、19万4千人増の291万6千人だった。近年は外国人の増加によって総人口の減少が緩和される傾向が続いている。

 総人口の年齢別は、働き手の中心となる15~64歳が29万6千人減の7420万8千人。全体に占める割合は59.4%で、過去最低だった前年から横ばいだった。65歳以上は3623万6千人で、最高の29.0%。

 都道府県別では、東京を除く46道府県で減少した。沖縄は0.01%減で、1972年の日本復帰以降、初めてのマイナス。減少率トップは秋田の1.59%で、青森1.39%、岩手1.32%と続いた。死亡数が出生数を上回る「自然減」は、初めて全都道府県に及んだ。

年齢層別の各都道府県の総人口(単位:千人)

都道府県別の2010年以降の総人口推移(単位:千人)

© 株式会社福井新聞社