遠ざかるオーガスタ 今平周吾「年間5勝はしないと」

開幕2連勝がかかる今平周吾。世界ランク上昇に向けてタイトルを重ねたい(撮影/桂川洋一)

◇国内男子◇関西オープン 事前(12日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7038/7051yd(パー71)

連続シーズン優勝を開幕戦「東建ホームメイトカップ」で6季に延ばした。早々に結果を出した元賞金王・今平周吾だが「初戦に勝ったけど、目標は年間3勝。そこは変えません」と話した。

オープンウィークだった先週は、今季の海外メジャー初戦「マスターズ」が開催された。「たまに見ました。天気が荒れて、難しそうだなって思ってました」。そう普通に話すものの、テレビや映像でチェックしたオーガスタに自分がいない悔しさがある。

初出場の19年は予選落ち、20年は44位。そこから3年間、出場を逃した。「またマスターズに出たいっていうのはあります。でも、日本じゃなかなか(世界)ランクが上がらない」。19年に自己ベストの30位にいた世界ランキングは現在144位。今年の比嘉一貴のように「日本ツアー賞金王」が評価されての特別推薦もありうるが、やはり明確な出場資格「世界ランキング50位以内」に戻りたい。そのためには「年間5勝ぐらいしないと無理でしょう」とつぶやいた。

開幕前日はインコースで練習ラウンド(撮影/桂川洋一)

開幕2連勝のかかる今週の開催コースは初めてだ。この日はハーフを回り「長いミドルホールで耐えて、ロングホールや短いミドルで(バーディを)狙っていけたら」と印象を語る。ドライビングレンジでは「つかまりが良くて、つかまりすぎない」より良いドライバーを探して、試し打ちを重ねた。最終的に現在のヤマハ「RMX VD プロトタイプ」を使う予定だが、貪欲な姿勢を隠さない。「目標はあくまで3勝ですけど、それが達成できたら…そうですね。そうなったら5勝かな」。開幕2連勝となれば、目標の上方修正も見えてくる。(大阪府堺市/加藤裕一)

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