端午の節句を前に…こいのぼり生産がピーク 「メタバース」を活用したショールームも 岡山

5月5日の端午の節句に向けて岡山県和気町のこいのぼりメーカーでは生産がピークを迎えています。2023年はインターネットを活用した新たな取り組みを始めました。

岡山県和気町の「徳永こいのぼり」です。こいのぼりの国内シェアが3割を超えるトップメーカーで、端午の節句用に約4万セットを生産しています。この時期は普段より約10人多い55人ほどで作業していて、従業員らはこいのぼりの絵柄が入った生地を裁断したりミシンで縫い合わせたりしていました。

(徳永こいのぼり/永宗洋 専務)
「今まではもう少し(生産ピークの時期が)早かったんですけど、近年インターネットでの販売も増えましたので、そういったところで4月いっぱい忙しくさせていただいています」

徳永こいのぼりは2023年、新たな取り組みを始めました。インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用したショールームです。

(徳永こいのぼり/永宗洋 専務)
「こうやって昔は手で描いて1匹1匹染めて。もともと創業者は日本画家からのスタートなんで」

メタバース空間のショールームは4月1日にオープンしました。こいのぼりについて多くの人に興味をもってもらおうと立ち上げたもので、商品や国内外での活動の様子などを見ることができます。

(徳永こいのぼり/永宗洋 専務)
「ここにあげるというお話を日本鯉のぼり協会の方に依頼があって」

大阪の万博記念公園に徳永こいのぼりの商品「京錦」が飾られています。「日本鯉のぼり協会」が2023年のゴールデンウィークに向けて試験的に掲げたときの写真です。

(徳永こいのぼり/永宗洋 専務)
「世界の方にも日本の方にも発信ができれば」

徳永こいのぼりは、今後メタバース空間を活用したイベントなども企画したいとしています。

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