前年度王者レアル・マドリード、連覇に向け重要な一戦|チャンピオンズリーグ

準々決勝1stレグ 展望

4月13日(日本時間)、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのミラン vs ナポリ戦、レアル・マドリード vs チェルシー戦が行われる。

■ミラン vs ナポリ

@Getty Images

ミランはラウンド16でトッテナム(イングランド)と対戦。1stレグの開始7分にブラヒム・ディアスが先制点を奪うと、その1点を守り切って勝利し、2ndレグもスコアレスドローでしのいで11シーズンぶりとなる8強入りを果たした。対戦相手のナポリとは4月2日のリーグ戦第28節でも対戦し、この時はラファエル・レオンが2ゴールを挙げる活躍を見せるなどして4-0で快勝した。ただ、チーム状態は決して良好とは言えない。公式戦直近6試合での勝利はそのナポリ戦のみで、1勝3分け2敗という成績。ズラタン・イブラヒモヴィッチは3月下旬の復帰試合で再び負傷し、大舞台に強いエース抜きでの戦いを強いられることになる。

ナポリは昨シーズンのUEFAヨーロッパリーグ覇者フランクフルト(ドイツ)とのラウンド16を2戦合計5-0で制し、クラブ史上初のベスト8進出を果たした。上述のミラン戦こそ大敗したが、直近は多くの試合で複数得点、無失点での勝利を記録しており、リーグ戦でも2位以下を大きく引き離して首位を独走している。不安要素はエースストライカーのヴィクター・オシムヘンが左足内転筋の負傷で欠場が続いていることだ。このミラン戦への出場も微妙なところと見られている。

準々決勝で実現する“イタリア勢対決”。多彩な攻撃を見せるナポリに対し、ミランはホームで無様な試合を見せるわけにはいかない。


■レアル・マドリード vs チェルシー

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前年度王者レアル・マドリードは、リーグ戦では首位バルセロナに大きく引き離されていて優勝が絶望視されており、照準をCL制覇に切り替えている感がある。逆転負けを喫した直近のリーグ戦第28節ビジャレアル戦ではルカ・モドリッチやトニ・クロースを先発から外し、モドリッチは後半の残り20分程度出場、先発出場したカリム・ベンゼマも60分程度で交代と、選手への負荷をコントロールした。たとえ調子が悪くとも、CLで勝ち上がれば勝ち上がるほど勝負強さを発揮するのがレアル・マドリードというクラブだ。

対するチェルシーは4月2日にグレアム・ポッター監督を電撃解任し、クラブのレジェンドであるフランク・ランパードを暫定監督として迎え入れた。その初戦となったリーグ第30節のウルブス戦は0-1で敗北。3試合連続ノーゴールと攻撃に不安を抱えたまま大一番に挑むことになる。

両者ともチーム状態が盤石とは言えないだけに、先制点を奪って先に流れをつかんだほうが一気にゲームを支配する可能性もある。

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